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逆襲のカギは機動力 中日が磨く「相手が嫌がる野球」

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2017/2/16 6:30
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昨季、19年ぶりのセ・リーグ最下位に沈んだ中日が逆襲に向けて虎視眈々(たんたん)と牙を研いでいる。「野球は走ることから」を持論とする森繁和新監督が掲げた旗印は「機動力野球」。練習はじめのベースランニングから陸上競技場を使った夕暮れの走り込みまで、日々たっぷりと汗を流している。

打撃練習に励むチームリーダーの平田。選手らはキャンプで足攻への意識を磨いている=共同

打撃練習に励むチームリーダーの平田。選手らはキャンプで足攻への意識を磨いている=共同

キャンプ初の対外試合となった12日の韓国・ハンファ戦。変化は早くも見て取れた。二回、中前打で出塁した堂上直倫が大きなリードで相手バッテリーに重圧をかける。際どいタイミングのけん制球を何度ももらいながら、果敢に二塁へスタート。ベースのだいぶ手前でタッチアウトに終わったが、過去9年でわずか4盗塁、お世辞にも俊足とはいえない28歳の変貌がチームの意識改革を物語っている。

三回、一塁走者の遠藤一星は大きなリードでけん制悪送球を誘った。四回、代走に出た快足ルーキーの京田陽太(日大)は中堅左への浅い安打で一塁から三塁を陥れ、次打者の内野ゴロで生還した。チームリーダーの平田良介が二塁走者になった時にはベンチから「もっとリード取れるぞ~」の声が飛ぶ。リードを広げた直後に飛び出した浅い中前打で三塁を回ると、捕手のタッチを巧みにくぐり抜けた。

積極的走塁を随所に見せての大勝

積極的な走塁が随所に見えての大勝という初陣に森監督も相好を崩した。「やってきた方向(で結果)が出たのはうれしい。こちらの求めるものを選手たちが理解してくれている。これまでは堂上が出塁して3回も4回もけん制をもらうことなどなかった。(盗塁は)もう少し速く走ってほしいが、ああいうことをしているうちにスタートのタイミングもはかれるようになるし、相手バッテリーも打者に集中できなくなる」

大きなリードからスタートを切る堂上(左上)。走塁の意識改革が再建への第一歩だ

大きなリードからスタートを切る堂上(左上)。走塁の意識改革が再建への第一歩だ

昨年の中日は得点力不足に泣いた。チーム打率2割4分5厘、89本塁打はいずれもリーグワースト。優勝した広島の約半分の60盗塁と機動力にも乏しくては得点のにおいはしてこない。リーグ最少の500得点は必然の結果だった。「ヒット3本で1点も入らない野球をしていた。今年は自分たちがされたら嫌なことをしていく」と森監督は繰り返す。

てこ入れのキーマンが今季就任した前オリックス監督の森脇浩司内野守備走塁コーチだ。独自に収集したというデータの一部をさらりと披露した昨年秋の就任会見は振るっていた。「走者一塁から単打で一、三塁になったケースは12球団トップの広島が47%、中日は28.8%で9位だった。これを10%あげることができれば、外野フライという凡打が犠飛に変わり、併殺崩れや内野ゴロでも1点が入る。具体的な結果がほしいわけだから、具体的な練習が必要だ」

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