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巨人・菅野、エースの自覚 迷いなく

高まる期待 大谷の分まで

プロ5年目のキャンプは例年と心持ちが違う。巨人・菅野にとって、それはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控えているからに他ならないが、大谷(日本ハム)が投手としての出場を辞退したため双肩にかかる重圧はさらに大きくなった。求められるのはエースとして日本代表を支えること。まだ暖機運転ながら、準備は抜かりなく進んでいる。

周囲に流されず、順調な調整を続ける巨人・菅野=共同

多くの投手がブルペンに向かう中、キャンプインから2日間は投げ込まなかった。キャッチボールで球の軌道を確認し、走り込みやウエートトレーニングで汗をかく。「ちょっとペースを落として。ある程度やってきたので」。ハワイでの自主トレーニングからやるべきことを着実に消化してきたからこそ周囲に流されることはない。

多彩な球種を操ることで知られる右腕は、チェンジアップの習得を目指している。WBCを見据えての取り組みというから、初出場となる大舞台への意気込みがうかがえる。ストライクゾーンの高低や内角、外角を使うだけでなく、直球との球速差で打者のタイミングを外す。新たな選択肢を加えることで投球の幅が広がれば、ライバル国の強打者を惑わせることも可能だろう。

昨秋の強化試合では登板がなく、実戦でWBC公認球の感覚を確かめることはできなかった。ただ、自主トレから手になじませてきたので神経質にはなっていない。むしろ速球の軌道を描きながら打者の手元でわずかに沈むワンシームが、思いのほか変化するようで、恩恵を受ける可能性もある。ブルペンに入る予定という第2クールから本格的に試していくことになりそうだ。

2日に日本代表の小久保監督と共に視察に訪れた権藤投手コーチからは「焦ることなく自分のペースでやってくれ。(代表合宿が始まる)23日にフル(の状態)でなくてもいい」と言葉をかけられた。それは信頼されている証し。小久保監督も「あまり大きなプレッシャーをかけたくないけど、当然、彼が軸になる」と期待を膨らませる。

大谷について、菅野は「彼自身も相当な思いを持ってやってきた。残念な気持ちが強いと思う。代わりになれるか分からないが、少しでも期待に応えられれば」と語る。主戦としての自覚は十分。思わぬ事態に見舞われた侍ジャパンにとって頼もしい限り。このまま順調に調整して本番に備えてほしい、というのが首脳陣の願いだろう。

(渡辺岳史)

 第4回WBCの1次ラウンドB組は3月7日、東京ドームで開幕する。2大会ぶりの世界一を目指す日本代表を支える有力選手を追った。

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