2019年8月24日(土)

キッズダイアリー 保育士に寄り添うアプリ

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2017/2/3 6:30
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勤めていた会社を辞め2016年5月にキッズダイアリーを設立した。アプリは保護者と保育所長、保育士の3者を結ぶ。保育所によってITの理解度や管理方法が異なるため、必要な機能に絞ってカスタマイズした専用アプリを開発する。

「IT導入によって作業量が半分に減った」。東京都杉並区にあるイマジンJapan荻窪児童園の渡辺貴園長は喜ぶ。同児童園では毎朝、子供を連れてきた保護者が入り口に置かれたタブレット(多機能携帯端末)画面の入室ボタンにタッチする。欠席や遅刻のときは保護者がスマートフォン(スマホ)のアプリで連絡すると児童園側の端末に届く。わざわざ電話する必要はない。

同児童園がキッズダイアリーのサービスを導入したのは昨年12月。それまで行政に提出する日報は園児が帰った後に手書きで作成していた。こうした書類作成などの事務作業が残業の原因になっていた。アプリを使えば、出欠記録や退出時間を入力するだけで自動で書類を作成できる。

アプリは保育士や保護者とのメッセージ機能も備えており、感染症の発生や「あそこに蜂の巣を見かけた」などという危険場所の通知もタイムリーに実施できる。渡辺園長は「作業時間が減った分、子供と接する時間が増えた」と笑う。

キッズダイアリーを使って園児の出欠状況を管理する(東京都杉並区のイマジンJapan荻窪児童園)

キッズダイアリーを使って園児の出欠状況を管理する(東京都杉並区のイマジンJapan荻窪児童園)

現在注力するのは子供の健康状態を管理する機能だ。平均体温や身長・体重、睡眠時間、ワクチンやアレルギーなどの情報をアプリで記録。食事や睡眠、排せつの時間を画面の時計盤上に表示し、子供の1日の過ごし方が一目で分かるようにした。さらに体温を測って入力する手間を省くため、無線通信に対応した体温計と連携する機能の開発も進めている。

月額料金は児童数に応じて変動し、30人までの場合は1万円とする。すでに10カ所の保育所が導入、17年末までに150カ所を目指す。「2年後には企業の保育所参入が増え、保護者が保育所を選ぶ時代になる」。スタンリー・ン社長はアプリを通じて保育現場の負担を減らすばかりではなく、保育所のサービス向上にもつなげる考えだ。

(企業報道部 鈴木健二朗)

[日経産業新聞 2月3日付]

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