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[FT]ヘッジファンド運用、トップ20に無人システム

Financial Times

コンピューター主体で運用するヘッジファンドが初めて、通算運用成績によるトップ20ランキングに入った。従来の運用担当者の経験や読みなどによる投資がテクノロジーの本格的な挑戦を受けていることを物語る。

仏エドモン・ド・ロートシルト(ロスチャイルド)・グループがファンド・オブ・ファンズ方式(複数のファンドに投資する方式)で運用するヘッジファンドの英LCHインベストメンツによる年間集計で、コンピューターのアルゴリズムによるシステム運用を使った米DEショー、米シタデル、米ツーシグマがトップ20に入った。

通算運用成績によるヘッジファンドのトップ20ランキングは、運用開始以来のドル建て収益を指標とする。270億ドル(約3兆円)の資産を運用するDEショーは3位、ケン・グリフィン氏率いるシタデルは5位に入った。ツーシグマは20位だ。

一方、いくつかの著名なヘッジファンドがトップ20から転落した。2015年に20位で初めてランクインした英ランズダウン・パートナーズは、主力ファンドが昨年15%の運用損を出し圏外に転落した。リー・エインズリー氏の米マーベリックとジョナサン・ジェーコブソン氏の米ハイフィールズもトップ20から外れた。

昨年、トップ20に入ったヘッジファンドの運用担当者の中で最大の損失を出したのはジョン・ポールソン氏だ。LCHによると、同氏のファンド運用会社、米ポールソン・アンド・カンパニーは30億ドルの純損失を出し、前年から6つ順位を下げて13位に後退した。

成績トップは世界最大のファンド

LCHの推計では、初めてランクインした3社のほか、同様にコンピューター取引を採り入れている米ブリッジウォーター・アソシエーツのピュア・アルファ・ファンドを合わせると、過去10年間の純利益は900億ドルに上る。

LCHがコンピューター主体のファンドをランキング対象に含めるようになったことは、ヘッジファンド業界でアルゴリズム取引がいかに普及してきたかを示している。ヘッジファンド業界は、ファンドマネジャーの判断だけに頼る手法からアルゴリズム取引とビッグデータ分析を組み入れる方向に大きくシフトした。

「テクノロジーに基づく投資手法の性能が高まっていることは、これらの結果から明らかだ」とLCHのリック・ソファー会長は言う。

ランキング1位はレイ・ダリオ氏が率いる世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターで、1975年の設立以来、494億ドルの純利益を上げている。

By Lindsay Fortado & Miles Johnson

(2017年2月1日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

(c) The Financial Times Limited 2017. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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