2019年5月24日(金)

VW、世界販売初の首位 16年はトヨタ2位に

2017/1/30 23:15
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自動車の世界販売台数で独フォルクスワーゲン(VW)が初の世界首位に立った。トヨタ自動車が30日に発表した2016年の世界販売は前の年比0.2%増の1017万5000台となり、VWを約14万台下回った。5年ぶりに首位の座を譲り渡す。トランプ政権発足などに伴い、17年の自動車販売動向については不透明さが増している。

VWの16年の世界販売は4%増の1031万2000台となった。グループ全体(子会社のダイハツ工業と日野自動車を含む)で1017万台強となったトヨタや米ゼネラル・モーターズ(GM)を上回る。全体の4割近くを占める中国で、小型車減税の追い風を受けた。

トヨタ(単体)も中国販売は8%増の121万4000台となり、過去最高を更新した。ただ、VWに比べて事業規模が小さく、世界販売を引き上げる効果は限定的。一方、米国が2%減の245万台にとどまり、アフリカや中近東でも2ケタ減だった。

米国の市場そのものは好調だ。16年の新車販売は0.4%増の1755万台となり、2年連続で過去最高を更新した。ガソリン安を追い風に多目的スポーツ車(SUV)やピックアップトラックといった大型車の販売が増えている。「この傾向は続く」(米国トヨタ自動車販売幹部)との見方が強い。

ただトヨタは大型車の供給能力が限られるため、売れ筋を十分に供給できなかった。一方、ガソリン安に伴いハイブリッド車(HV)「プリウス」が低調で、主力セダン「カムリ」も全面改良を控えて減った。日本からの輸出は6%減の66万1000台に落ち込んだ。

17年についてはVWは販売計画を公表していないが、マティアス・ミュラー社長は「グループ全体で約60モデルを投入する」と説明し、前年を上回る可能性がある。ただ、排ガス不正問題の捜査の広がりや、欧州で排ガス規制が厳しくなりディーゼル車の価格が上がることが懸念材料だ。

トヨタは1020万2000台程度を販売する計画だ。日本やアジアで増加を見込む一方、米国では前年並みを計画している。ただ、新車販売が減速気味なことに加え、トランプ政権の政策も気がかりだ。メキシコや日本からの供給が制限されれば計画の見直しは避けられず、「状況を注視し、機敏に対応する」(トヨタ幹部)としている。

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