2018年8月20日(月)

本当は選考なの?「1日インターン」就活生が殺到

就活
コラム(ビジネス)
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2017/1/26 6:30
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 学生が会社での仕事を体験するインターンシップ。就活や採用とは関係なく、社会経験を積むためのものだが、就活探偵団がたどり着いたのは特殊なインターンの急増だ。その名も「ワンデーインターン」。これまで「5日以上」という取り決めがあったプログラムが1日で終了する「短縮版」だ。就業体験の名をかりた選考の一過程ではないのか。実態を探った。

イラスト=篠原真紀

イラスト=篠原真紀

■京都→東京、「弾丸インターン」

 1月半ば、同志社大学3年生の女子学生Aさんは、東京のJR新宿駅構内の人混みの中にいた。観光ではない。あるPR会社のワンデーインターンに参加するため、新幹線で上京したのだ。翌日にはIT(情報技術)コンサルティング会社のワンデーの予定も詰め込み、その日の夜行バスで京都に戻る強行軍。まさに「弾丸ツアー」ならぬ「弾丸インターン」だ。

 Aさんがワンデーに参加した企業は、これで4社目。昨年夏以降、ワンデーにのみ絞って就活を進めてきた。「3~5日のインターンに参加して、『この会社は違うな』となっても後の祭り。それよりもワンデーでいろんな会社を回ったほうが、企業や業界の研究に役立ちます」。今回の2社のワンデーは幸い、Aさんにとって満足いくものだったようだ。「業界のことをしっかり説明してもらえたし、グループワークを通じて仕事の面白さがみえてきました」

 こんな具合に、ワンデーをしたたかに活用する学生が増えている。「私はこれまでに5社。2月には10社参加するつもりです」。立教大学3年生の女子学生Bさんが見せてくれた手帳は、ワンデーの予定で真っ黒だった。参加申し込みの結果を待っている企業も勘定に入れれば、4日連続のワンデーとなる週もあるという。もちろんそれぞれ別の会社だ。こんなやり方で、就業体験になるのだろうか――。探偵の疑問をBさんはさらりと受け流した。「業界研究に役立ちますよ。『ワンデー企業説明会』でもかまわないじゃないですか」

Bさんの手帳は、ワンデーインターンの予定で真っ黒

Bさんの手帳は、ワンデーインターンの予定で真っ黒

 Bさんがそう割り切ったきっかけは、ある不動産開発会社のワンデーだった。就業体験を期待して実施要綱をみたBさんは目を疑った。「2時間だけ?」。主なプログラムは業界や、その会社の事業内容に関する1時間程度の座学。30分弱のグループワークでは、都市開発について他の参加者と話し合ったものの、消化不良で終わった。不動産開発に携わる現場の社員は最後まで姿を見せず、仕事の実情はつかめないまま。「成果といえば、どんな人がこの会社を志望するかが何となくつかめたことぐらい」と、Bさんは肩をすくめる。

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