地方創生に逆行する特許裁判 岩永利彦氏
弁護士・弁理士
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イノベーションは日本の成長戦略に欠かせないといわれており、特許はその中核に位置すると言っても過言ではない。そして特許の権利が侵害されたか否かは、最終的には裁判所で判断される。ところが特許権侵害訴訟の裁判の管轄が、地方創生に真っ向から逆行していることはあまり知られていない。
例えば、大分の企業が福岡の企業を相手取って特許権侵害訴訟を起こす場合、福岡でも大分でもなく、九州から遠く離れた大阪地裁で提起...
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