2019年7月19日(金)

「就活?もう終わりました」 驚くべき先行組の実態

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2017/1/12 2:00
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2018年卒の学生向け採用活動が間もなく本格スタートする。日経電子版「お悩み解決!就活探偵団」もそんな就活生のために今シーズンの連載を開始します。と意気込んだ矢先、シーズン初回から意表を突かれてしまった。就活はずいぶん前から始まっていたようだ。

イラスト=篠原真紀

イラスト=篠原真紀

■手取り480万円で夏に即決

「就活はもうしないと思います。内定もらったので」――。探偵団が取材に取りかかった昨年12月、出会った慶応大3年生の男子学生Aさんはこう切り出した。驚くような話の内容とは対照的に、礼儀正しく穏やかな口調で淡々としゃべるAさんに面くらいつつも話を聞くと、彼の就活は昨年4月に始まっていたという。

その頃といえば、17年卒の学生の就活が本格化していたタイミング。リクルートスーツ姿で走り回る1学年上の先輩たちを横目に、Aさんは企業と就活生を仲介するウェブサービスに登録した。そこで出会った情報が、あるシステム開発ベンチャーが夏季に実施するインターンシップの告知だった。技術系の学生に人気で、企業のシステム開発をアレンジする、最近伸び盛りのベンチャー企業だ。

期間は夏休み中の1カ月間。勤務時間は朝8時から遅くて夜8時まで。16万円の給与まで支払われる。インターンには以前から関心があり、お金も欲しかったAさんにとっては好都合だった。1カ月のプログラムを終了したAさんに、会社側は内定を提案してきた。

慶応大3年生、Aさんの就活は昨年4月に始まっていた

慶応大3年生、Aさんの就活は昨年4月に始まっていた

当初は「1カ月も社員に接すれば、会社の悪いところも見えてくるだろう」と、就活とインターンを直接結びつけていなかったAさんだったが、「社員さんと接するうちに会社の雰囲気のよさが伝わってきた」と気持ちが変わった。

ベンチャー企業が先走って青田買いしたレアケースだ、そうレッテルを貼るのは気が早いだろう。ラッキーだった要素もあるとはいえ、Aさんはインターンを通して企業を研究し、社員の生の声を聞いて内定に応じるという就活の基本ステップを踏んだ。会社側も、初年度の年収として手取りで480万円を提示し、内定後も希望する社員と一対一で面談する機会を与えるなど万全のケアを用意した。

■IT大手の内定蹴る

立教大学に通う男子学生のBさんも昨年夏の段階で7社のインターンに参加し、そのうちの1社から実質的な内定を獲得した。誰もが知る、スマホゲームを主力とする大手IT(情報技術)企業だ。個別の面談や、グループ会社の幹部との会食の機会を設けるなど、他のインターン参加者とは違う厚遇ぶりに、「会社側の熱意を感じた」。

 「お悩み解決!就活探偵団」では読者の皆様や、就活生からのご意見、ご感想を募集しております。こちらの投稿フォームからお寄せください。リンク先に飛ばない場合はこちらのURLをコピーしてお使いください。https://esf.nikkei.co.jp/form_tantei20170112/

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