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中村や大久保ら移籍 25年目のJリーグどう変わる
サッカージャーナリスト 大住良之

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2017/1/13 6:30
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鹿島と川崎が熱戦を繰り広げた元日のサッカー天皇杯決勝から2週間もたたないが、Jリーグ(J1)のクラブが早くも新シーズンに向けて動き出す。18クラブの先陣を切って甲府が10日にトレーニングを開始(9日の予定だったが、初日は降雪で中止になった)。他のクラブも続々とシーズンに向けたトレーニングに入る。

横浜Mの中村は磐田へ移籍する=共同

横浜Mの中村は磐田へ移籍する=共同

元日に大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで天皇杯決勝を戦った鹿島と川崎も、そろって17日が始動日となる。鹿島はすぐにタイに遠征して招待大会を戦い、川崎は退任した風間八宏監督から代わった鬼木達監督の初指揮を迎える。

2月25日に25回目のシーズンの開幕を迎えるJリーグ。3年ぶりに「1シーズン制」が戻り、全34節の結果でチャンピオンが決まるというすっきりとした形になる。

「移籍市場」近年になく活発

今季のJ1は、J2から昇格した3クラブを含む全18クラブのうち14クラブで監督が継続し、新指揮官によって率いられるのは川崎を入れてわずか4クラブ。いち早く始動した甲府には、一昨年柏で、そして昨年は新潟で指揮をとった吉田拓磨監督が就任。J2から昇格したC大阪には、2011年から4シーズン鳥栖で指揮を執り、その後2シーズン、母国の蔚山現代(韓国)を率いていた尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督が着任した。

新潟の監督に就任した三浦文丈監督は、昨年はJ3の長野を率いていた。「新人監督」は川崎の鬼木監督ただ一人。しかし風間前監督就任以前の10年から川崎のトップチームコーチを経験してきただけに、チームのことを知り尽くし、鬼木新監督下でも「風間路線」が継続されるのは間違いない。

まだ閉じられたわけではないが、今季の「移籍市場」は近年になく活発だった印象がある。

ジュニアユース時代から横浜Mで育ち、スコットランドのセルティックをはじめとした海外での活動期を除くプロ生活のすべてを、横浜Mのユニホームとともに過ごしてきたMF中村俊輔の磐田への移籍は大きな衝撃だった。イングランドのマンチェスター・シティーFCを中心とした英シティー・フットボール・グループが運営権を握った横浜Mのあり方に疑念を抱き、年俸の大幅ダウンを受け入れての移籍だった。

大久保(左)は川崎からFC東京へ移籍する=共同

大久保(左)は川崎からFC東京へ移籍する=共同

同グループから送り込まれたフランス人のモンバルエツ監督は3シーズン目を迎えるが、横浜MはDFファビオ(G大阪に移籍)、DF小林祐三(鳥栖に移籍)、MF兵藤慎剛(札幌に移籍)、そして中村と、昨年主力だった選手が4人もチームを離れた。さらには、エースのMF斎藤学も、欧州のクラブあるいはJリーグの他クラブへの移籍が濃厚になっている。新加入のポルトガル人ストライカー、FWウーゴ・ビエイラのスピードに期待したいところだ。

FC東京や鹿島、戦力アップ

今季目につくのは、「大物ストライカー」の動きだ。

昨年神戸のFWレアンドロと「得点王(19ゴール)」の座を分け合った広島のFWピーター・ウタカは、まだ発表されていないが海外への移籍が決定的。昨年15得点のFW大久保嘉人が川崎からFC東京へ、14得点のFWジェイは磐田との再契約に至らなかった。

大宮で最多の11ゴールを記録したMF家長昭博は川崎に移籍。新潟最多の11ゴールのFWラファエル・シルバは浦和に移籍、神戸でレアンドロに次ぐ11ゴールのFWペドロ・ジュニオールは鹿島に移籍、仙台の得点王(11ゴール)、FWハモン・ロペスは柏に移った。

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