2019年7月21日(日)

[FT]BMW、車に乗らずに試乗する技術を販促に活用

2017/1/5 15:13
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Financial Times

独BMWが拡張現実(AR)技術の販売促進への活用で自動車業界の先陣を切る。顧客がスマートフォン(スマホ)の画面で、現実の風景に重ね合わせた車の3次元画像を見られる仕組みだ。

顧客はドアを開けて「車の中に入り」、ラジオをつけることまでできると、BMWのアンドレア・カストロノボ販売戦略・次世代型販売担当副社長は言う。

BMWは、米ラスベガスの家電見本市「CES」にAR技術を出展。ユーザーはバーチャルな車の回りを歩き、車が特定の空間になじむかどうかを確かめられる。奥行き認識のセンサーや赤外線カメラを組み合わせた米グーグルの視覚化技術「タンゴ」を利用している。

すでに欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズが昨年2月、通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス」でプロトタイプ(原型)を公開していたが、販売活動にAR技術を組み入れるのはBMWが初となる。11カ国で「i3」と「i8」の販促に活用し、アプリはグーグル「プレイストア」で配布する予定だ。

グーグルのAR事業開発を率いるエリック・ジョンセン氏は、AR技術はインターネット通販に打撃を受けた実店舗の復活につながりうると言う。「我々は一周回って元に戻ったということだ」

AR技術は電子商取引にも革命的な変化を引き起こす可能性がある。「インターネット上の買い物の仕方を変えることになる」と、BMWのアプリを開発したアクセンチュア・インタラクティブでAR技術の商業利用を統括するマテオ・アリベルティ氏は言う。「台所に家具を置いたときにどう見えるか、今は分からないでしょう」

米ホームセンター大手のロウズは「タンゴ」のアプリを配布している。「実店舗かネット通販かという選択に代わり、(ARは)全く新しい機会を切り開く」と、ロウズ・イノベーション・ラボの統括責任者カイル・ネル氏は言う。

米アップルは2015年、独フォルクスワーゲンの傍系プロジェクトから独立したAR技術の新興企業、独メタイオを買収したが、今後の計画はまだ発表していない。

By Patrick McGee & Tim Bradshaw

(2017年1月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

(c) The Financial Times Limited 2017. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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