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日本代表、勝ち抜く覚悟がW杯出場の道開く
サッカージャーナリスト 大住良之

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2016/12/30 6:30
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12月22日、日本サッカー協会は2017年の日本代表のスケジュールを発表した。前半にFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ2018ロシア大会のアジア最終予選が5試合あり、12月にはE-1選手権(旧東アジアカップ)が3試合入ることで、年間の試合数はFIFAの「インターナショナルウインドー(代表チーム活動日)」だけだった16年より3試合多い13試合となる見込みだ。

17年活動始め、いきなり大勝負

ワールドカップのアジア最終予選は後半戦の5試合。3月23日、アウェー(会場は未発表だが、アブダビでの開催が濃厚)のアラブ首長国連邦(UAE)戦、同28日のタイ戦(埼玉スタジアム)と、17年の活動始めがいきなり「連勝必須」の大きな勝負となる。

予選B組は、首位サウジアラビアと2位日本が勝ち点10、3位オーストラリアと4位UAEが勝ち点9と大混戦になっている。16年9月にホームで思いがけない敗戦を喫したUAEにアウェーでその借りを返し、埼玉に戻ってのタイ戦と合わせた連勝で一挙に抜け出したいところだ。

幸い、3月のUAEはまだそう暑くなく、日本選手にとっては戦いやすい時期。欧州との時差が3時間なので、3月20日に始まるトレーニングも試合地あるいは近隣の中東地域で行われることになるだろう。

6月のイラク戦も会場は未定だが、イランのテヘランでの開催が濃厚。6月のテヘランは気温が高く、厳しい条件になるのは間違いない。ただ、この試合は6月5日にスタートする「インターナショナルウインドー」の最終日、13日にあたり、日本としては8日か9日あたりに中東地域で親善試合を組み、イラク戦のために万全の準備をすることが可能だ。

そしてアジア最終予選は大詰めとなり、ホームのオーストラリア戦(8月31日)とアウェーのサウジ戦(9月5日)を迎える。9月5日のサウジでのゲームは過酷なコンディションとなるのは必至。この試合を前にオーストラリア戦を勝って「2位以内」にめどをつけておきたいところだ。

16年後半、日本代表は攻撃の鋭さを失って苦しんだ。これまで中心となってきた「欧州組」の攻撃陣が所属クラブで出場機会を得られず、非常に低調なパフォーマンスしかできなかったからだ。

初戦のUAE戦で逆転負けし、厳しい表情の(右から)吉田、本田ら日本イレブン=共同

初戦のUAE戦で逆転負けし、厳しい表情の(右から)吉田、本田ら日本イレブン=共同

それでもハリルホジッチ監督は、FW本田圭佑、MF香川真司、FW岡崎慎司という実績のある選手たちの経験を重視して9月からのアジア最終予選に突入した。だが初戦でいきなりUAEに1-2で逆転負け。ボールを支配して本田のヘッドで先制したが、その後の攻撃も最後のところで決めきれず、UAEのFKとPKにしてやられた。

続くタイ戦は相手が疲れていたこともあって2-0で危なげなく勝ったが、「10月シリーズ」でも低調な試合は続き、イラクとは後半追加タイムのMF山口蛍の劇的な決勝ゴールでなんとか2-1と勝ちきった。そしてアウェーのオーストラリア戦では本田を1トップにした「カウンターサッカー」に徹して勝ち点1(1-1)を得たが、攻撃の手詰まり感はぬぐえなかった。

そして11月、ハリルホジッチ監督はようやく決断した。先発から本田も香川も岡崎も外し、久保裕也、大迫勇也、原口元気という「新世代」のアタッカーでFWラインを組み、それをやはり新世代の清武弘嗣が操るという攻撃陣だった。

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