2018年7月19日(木)

STEP STEP STEP(高橋大輔)

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世界フィギュア女子代表、この3人ならやれる

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2016/12/28 2:00
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 中学生におもしろい存在がいる男子だが、今大会では、上位と中間層以下との差が大きかった。今、世界で勝負するには、4回転ジャンプを跳べた上で何ができるかという時代。特に、シニア男子はスケーティングに迫力がないと勝負にならない。パトリック・チャン(カナダ)を世界の頂点とする、迫力あるスケーティングは欠かせない。そんなスケートを見せたのが上位3人、宇野昌磨(中京大)、田中刑事(倉敷芸術科学大)、無良崇人(洋菓子のヒロタ)だった。

宇野のピーク、少し早すぎたか

宇野の良さはプログラムの流れが途切れないこと=共同

宇野の良さはプログラムの流れが途切れないこと=共同

 昌磨はピークがちょっと早すぎたかなと思う。「(大阪に)来る前の練習から調子がよかった」と言っていた。現地入りしてちょっと落ちたのかもしれない。羽生結弦(ANA)が欠場して注目を一身に集めたこともあるだろう。本人は「全く変わらない」と言っていても、周りの対応が違うから、肌では変化を感じていた可能性は大きい。公式練習からかみ合っていないように見受けられた。ジャンプを飛ぶ際のコースなど、周りの選手とのリズムが合ってなく、緊張からかいい流れじゃなかったように感じた。そういったときはうまく集中しきれていない場合がある。

 昌磨の良さはプログラムの流れが途切れないこと。全日本では、4回転ジャンプはきれいに決まらなかったけれど、それでも流れが切れなかった。簡単そうで、非常に難しい。プログラムの隅々まで神経を巡らしているからできる。だからジャンプでミスしても、点が出る。

 ジュニアからシニアに上がった選手は、イケイケの勢いで結果を残しても、シニア3年目あたりで一瞬、崩れることがある。その点も昌磨は大丈夫な気がする。結弦がいるから。追いかける対象がいるのは大きい。余計なことを考えなくていい。試合に臨むにしても「○○に勝ちたい」と「○○に負けないようにしなきゃ」では、メンタル的な負担がかなり違う。そう考えると、結弦の大変さがわかるでしょう?

 来年の四大陸選手権、世界選手権ではアイスダンスの村元哉中、クリス・リード組(木下ク)も注目してほしい。クリスはアイスダンスで過去2度五輪も出場したが、哉中はもともとシングル選手。哉中はジャンプが苦手だっただけで、素晴らしく踊れる選手だった。清潔感のある色気があって、上位を目指して頑張ってもらいたい。

 今大会、しみじみ再認識したのは、得点につながる表現のうまさと、心をつかむ演技は別物ということ。ジャンプがなくてもいい演技はいっぱいあった。真央、村上佳菜子(中京大)がそうだし、樋口、宮原、本郷理華(中京大)、昌磨のショートプログラム(SP)も僕は好き。得点に出ない部分を感じて楽しむのも、フィギュアの見方の一つです。

(バンクーバー冬季五輪銅メダリスト)

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