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錦織圭「16年ベストマッチは全米テニスのマリー戦」

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2016/12/22 2:00
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キャリア最高の内容で2016年シーズンを締めくくった男子テニスの錦織圭(日清食品)。リオデジャネイロ五輪で日本選手として96年ぶりにメダルを獲得し、四大大会では2度目の4強進出を果たすなどした。29日に27歳になる錦織に充実したシーズンを振り返ってもらうとともに、年明けに始まる来季への抱負を聞いた。

それぞれメダルに懸ける思い強く

「体力強化が毎年の課題」と錦織

「体力強化が毎年の課題」と錦織

――16年は密度の濃いシーズンだった。リオ五輪で熱戦を演じたガエル・モンフィス(フランス)、ラファエル・ナダル(スペイン)とは、今年それぞれ別の大会でも接戦となった。五輪では何が違ったか。

「(ツアーとは)ガラッと雰囲気が違う。真剣に戦っている他の競技のアスリートがあれほど近くにいるのも何か違う雰囲気だし、それぞれメダルに懸ける思いの強さがある。(アンディ・)マリー(英国)は特に。その中での戦いだから、最後の最後まで諦めようとしない。3位決定戦のナダル戦は本当に勝利に手が届きそうなところから、(1度)逆転された。あそこで自分も硬くなるところが違った」

――精神面で鍛えられた瞬間はあったか。

「特にモンフィスにマッチポイントを握られてから逆転勝ちした試合や、(準決勝で)マリーに簡単に負けた後にナダルに逆転勝ちできたのも、すごくメンタル的に強くなったと感じられた瞬間。プラスして、メダルを取れたうれしさ、充実感があったので強くなれたのかな」

――今年のベストマッチはどれか。

「全米オープン(準々決勝)でマリーに勝った試合。今年はマッチポイントからの逆転も多かった。1ポイントの大きさというか、1ポイントで流れが変わって、結果までどんどん変わっていくのが面白いな、と。1ポイントを決めたショットと他のショットは数センチの差だったりするんで」

――なぜ、そういうショットが決まったのか。

「後で映像を見返すと、よくここで打ったなあ、よく入れたなあと感じるときはある。勝負強さというものだと思うけれど、練習ではなかなか得られない。たぶん経験の積み重ねと、ピンチのときにどれだけ冷静にプレーできるか。いろんな経験が自分を強くしてくれている。もちろん(きわどい場面を)落とすときもあるけれど、取るときが増えればいい」

――年間成績上位8人による最終戦のATPツアー・ファイナルで敗れたとはいえ、マリーと熱戦を演じた。あの試合では調子がよくなかったドロップショットを多用した。「錦織はああやって意固地になって打つところがある。過去のマリーのようだ」とATP Mediaでは解説していた。なぜか。

ATPツアー・ファイナルではマリー(右)にフルセットの末敗れた=共同

ATPツアー・ファイナルではマリー(右)にフルセットの末敗れた=共同

「ドロップショットは正確に打てれば効果的なショットなので。(意固地になったというより)あれがちゃんと打てれば決まりやすいという気持ちだった。確かにあの日は調子が悪くて、打つべきではなかった。緊張したり冷静でなかったりするところがあると、一つのショットに頼ってしまいがちなところがあるかもしれない」

「なるべくいろんなショットを使って、左右に振ったり、ドロップショットやアングルショットを使ったりというのが自分のテニスかなと思うので。それで翻弄できているから勝てていると思う」

――そのためには体力が必要。体力がないと、頭を使うための集中力を維持するのも厳しくなる。

「毎年の課題。集中力を高められるよう、試合中にもっと意識してプレーしていかないといけない。技術的に苦手なショットもまだまだあるので、言ったら全部(が課題)になる。プレーの安定感にメンタルの強さがつけば、より上の選手に勝っていける。もっともっと力強いテニスができないと」

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