2019年6月26日(水)

[FT]英バーバリー、米コーチの買収提案を拒否

2016/12/5 13:45
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Financial Times

英高級ファッション最大手のバーバリーが、米ファッションブランドのコーチから過去数カ月間、複数回にわたり受けていた買収の申し入れを拒否していたことが、関係筋の話から明らかになった。

この買収が成立していれば、コーチの皮革製品やハンドバッグ、高級靴ブランド「スチュアート・ワイツマン」と、バーバリーのトレードマークである高級アウター類や世界的な流通網を併せ持つ、時価総額200億ドル以上のグループになっていただろう。

関係筋は、両社はもう活発な交渉は行っておらず、バーバリーがより大手の競合他社であるコーチからのアプローチを突っぱねたことから、当面はこの状況が変わることは考えにくいとしている。両社はコメントを拒否した。

秋口ごろに最も活発化したコーチからの買収提案は非公式なもので、現金と株式による買収を想定していた。買収のプレミアムがいくらだったかや、バーバリーがそもそもコーチと本格的に交渉していたかどうかは不明だ。この交渉の推移を把握している人物の一人は、コーチが今年のもっと早い時期にバーバリーへの関心を行動に移していたなら、成功の見込みは高かったかもしれないと語った。

バーバリーの株価は、2016年上期に低迷した。アジアでの高級ブランド品販売の減速や、同社経営陣に対する不信が下落圧力となった。英国が欧州連合(EU)離脱を決定したのを受けて英ポンドが下落したことも、同社の株価に打撃を与えたが、その一方で、ドルやユーロでの販売は為替レートの上昇による恩恵を受けた。

同社の株価は、6月半ばに最安値水準に達した後は3分の1上昇し、14.11ポンドにまで回復している。同社の時価総額は62億ポンドで、負債はない。

バーバリーは7月、14年から同社の最高経営責任者(CEO)を務めてきたクリストファー・ベイリー氏の後任に、来年から仏高級ブランドであるセリーヌのCEO、マルコ・ゴベッティ氏が就くことを明らかにした。ベイリー氏は同社のチーフ・デザイナー職にとどまるほか、ゴベッティ氏の就任時には新たに設ける社長職にも就く。

コーチはエバーコア・パートナーズを含む投資銀行3行をアドバイザーに付けて買収提案を進めていた。バーバリー側はロビー・ウォーショーなどに助言を求めていた。

(2016年12月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

(c) The Financial Times Limited 2016. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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