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来季へ動き出す大リーグ オフ戦線の行方占う
スポーツライター 杉浦大介

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2016/12/5 6:30
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米大リーグ関係者が一堂に会し、フリーエージェント(FA)やトレードの交渉が数多くまとまることで知られるウインターミーティングが4~8日(日本時間5~9日)、米メリーランド州で開催される。ストーブリーグはここで本格化し、来季に向けて各チームが積極的に戦力補強に取り組み始める。クレイトン・カーショー(ドジャース)に次ぐ現役ナンバー2左腕と評されるクリス・セール(ホワイトソックス)、2013年にナ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いたアンドリュー・マカチェン(パイレーツ)らにすでにトレードの噂が絶えず、波乱の可能性も十分。16年に日本選手が所属したチームを中心に、ウインターミーティングとその後のオフ戦線の行方を占っていきたい。

マーリンズ

9月下旬に起きたホセ・フェルナンデスの死亡事故で、来季に向けてエースが不在になった。今オフにFAとなった投手エディソン・ボルケスを2年総額2200万ドル(約25億円)で獲得したが、このボルケスも昨季は防御率5.37と低迷した投手。チェン・ウェイン、ボルケス、アダム・コンリー、トム・コーラーと続く先発ローテーションでは力不足は否めず、今後はインパクトがある先発投手補強の優先順位が高い。

首脳陣はブルペン(救援投手)のテコ入れももくろんでおり、特にドン・マッティングリー監督はドジャース監督時代からなじみのあるケンリー・ジャンセン(昨季47セーブ、防御率1.83)獲得を熱望しているとの噂も聞こえてくる。ただ、金満チームではないだけに、大金が必要なジャンセンを手に入れられるかどうか。

このように投手陣には課題は山積みだが、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリチ、マーセル・オズナと続く外野陣は来季も強みになる。シーズン終了直後、球団が来季契約の選択権を行使したことで注目されたイチローは、今後も第4の外野手としてベンチから存在感を発揮することになるのだろう。

レッドソックス

チームの顔だったデビッド・オルティスが引退した後も、野手陣は今のままで十分に連覇が狙えそうな陣容を保っている。オルティスが抜けた指名打者の穴埋めには、FAとなったエドウィン・エンカーナシオン(16年42本塁打、127打点)、マイク・ナポリ(同34本塁打、101打点)らが候補だ。ただ、ハンリー・ラミレス、パブロ・サンドバルを指名打者で起用することも考えられるだけに、絶対必須というわけではない。

先発投手陣ではデビッド・プライス、今季サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得したリック・ポーセロが2本柱だが、3番手以下がやや弱い。アンドリュー・ベニンテンディ、ヨアン・モンカダ、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアといった交換要員を持っており、トレード戦線の目玉になりそうなセール(16年17勝10敗、防御率3.34)を強奪することも不可能ではないはずだ。タイガースのゼネラルマネジャー(GM)時代から多くのトレードをまとめた実績があるデーブ・ドンブロウスキー編成本部長の方針に注目が集まる。

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