「陛下のお気持ち、折々に」 秋篠宮さま51歳
会見要旨

2016/11/30 5:00
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30日に51歳の誕生日を迎えた秋篠宮さまはこれに先立ち、東京・元赤坂の宮邸で妻の紀子さま(50)とともに記者会見された。主なやり取りは以下の通り。

51歳の誕生日を前に記者会見される秋篠宮さまと紀子さま(22日、東京・元赤坂の秋篠宮邸)=代表撮影

――天皇陛下は8月、「象徴としての務め」についてのお言葉を表明されました。陛下のお考えをいつどのような形で聞き、お言葉をどう受けとめられましたか。今後、天皇、皇后両陛下にどのように過ごしていただきたいですか。

秋篠宮さま 当日は家族全員でテレビで流れた映像を見ました。(陛下の)お気持ち(を聞いた時期)について、私自身いつだったかというはっきりした記憶はありません。ただ、かなり以前のことだったと思います。折々にそういう考えがあるということを伺っておりました。

即位されてから、陛下は「象徴」はどのようにあるべきかをずっと考えてこられたわけです。一方、ご自身が考えている象徴としてのお務めが、高齢になって果たせなくなる時が来るだろうということも考えておられました。

そのお気持ちをできるだけ多くの国民にも知ってもらいたいという考えを持っておられました。宮内庁長官をはじめ、ごく限られた人たちで相談され、内閣の了解も得てお気持ちを表されたと理解しております。

私自身としては、長い間考えてこられたことをきちんとした形で示すことができ、大変良かったと思いますし、様々な制限がある中で、最大限にご自身の考えを伝えられたのではないかと考えております。

有識者の議論が続いておりますので切り離してお話ししたいのですが、私は、高齢になった場合には、今までやってみたいと思っていたことをできるだけする時間が取れたらいいなと思っております。例えば、若い頃からずっと続けてこられたハゼの研究であったり、音楽であったり。やはり何と言っても、お体を大切にして過ごしていただきたいなと思います。

――皇族方の減少や高齢化が進む中、皇室の現状や将来のあり方、ご自身の活動についてどのようにお考えでしょうか。

秋篠宮さま 高齢化、また今は女性の皇族が非常に多く、結婚すれば皇族ではなくなります。今の活動をそのまま今後も同じようにできるかというと難しいと思います。将来的に、その時にいる皇族ができる範囲で公的な仕事をおこなっていくということになるのではないかと思います。

――悠仁さまが10歳の節目を迎えられました。成長ぶりや現在の関心事、今後の教育方針についてお聞かせください。教育について天皇陛下から示されたお考えがあればお聞かせください。

秋篠宮さま 最近は以前に比べて一緒に話しているときのテーマが増えたなという印象があります。

私は若い頃、日本の各地に行って土地土地の文化に触れるという機会がありました。ふだん人と接したり、外国に行ったり、海外からお客様が来てお話ししたりするときに、意外と役に立っているんですね。

できれば長男にも、もちろん海外も大事ですが、日本の国内のいろいろな文化に触れる機会を持ってもらえたらいいなと思いますし、幅広い事柄に関心を寄せてくれたらと思っております。

(陛下からは)きちんとした社会生活を送れるような子になってほしいと、それがまず第一だということを言われたことがあります。

紀子さま 悠仁は自分で考えて行動するようになり、少年になったと感じております。

学校では、生徒がお互いの話に耳を傾けながら自分の意見を述べていく時間があります。家でも、娘たちが話しているときにそばで「うん。うん。そう思う」と相づちを打ったり、「それはこう思うよ」と自分の考えを述べたりするようになりました。今後のことは成長を見守り、よく話し合って柔軟に考えてまいりたいと思います。

――眞子さまと佳子さまの近況をお聞かせください。結婚や将来の活動についてどのようにお考えになっているかもお聞かせください。

紀子さま 長女の眞子は昨年12月に初めて外国の公式訪問をし、エルサルバドルとホンジュラスを訪れて、今年9月にはパラグアイを訪れました。それぞれの国で出会った方々との思い出を大事にしているようです。

博物館での仕事や大学院での勉学がある中で、外国訪問や国内の行事に出席する前に時間をかけて準備していました。こうした務めを一つ一つ心を込めて、誠実に果たしているように思います。

次女の佳子は、大学生として勉学に取り組んでいます。大学が休みのときは公的な行事に出席しています。今年9月には、全国の高校生が参加する行事に出席するために鳥取県を訪問しました。10月に地震があって心配している様子でした。

秋篠宮さま 結婚については娘たちの意思をできる限り尊重したいと思っております。今は頂いた仕事を一つ一つ真摯に務めていってくれればいいなと考えております。

――この1年を振り返り、印象に残っている出来事とご感想をお聞かせください。

秋篠宮さま 熊本で4月に大きい地震があり、鳥取の地震、また台風10号による大きい被害がありました。自然災害のときの防災、減災の重要性というのを非常に感じた次第です。

宮城県で「東北子どもまちづくりサミット」というのがありまして、東日本大震災が起こった年から始まっていると聞きましたが、その発表を聞きながら、子供たちがきちんとした意見を持って積極的に取り組んでいるということに大変感銘を受けました。

うれしい話としては、ノーベル生理学・医学賞に大隅教授が決まったことが挙げられます。リオデジャネイロでオリンピックとパラリンピックが開催されて、日本人が多くメダルを取り、また入賞したということ、これも大変喜ばしいことだと思います。

一方、大変残念なことですけれども、今年10月13日にタイのプミポン国王陛下が崩御になりました。私がタイでおこなってきた活動などを非常に温かく見守って、時にはサポートしてくださっており、大変有り難く思っております。

10月27日に三笠宮殿下が薨去(こうきょ)になりました。妃殿下のお悲しみいかばかりかと察するところでありますけれども、皇室にとっても大きなことだったと考えております。

――象徴としてのお務めに関する天皇陛下のお言葉なのですが、象徴天皇というのは国民のために活動を続けるべきだとの意見の一方、天皇は存在するだけでいいという方もいます。お考えはいかがでしょうか。

秋篠宮さま 現在の天皇陛下の活動はいろいろなことがあります。例えば大きい災害があったときにそこにお見舞いに行かれることもそうでしょうし、その他もろもろのことがあります。

いろいろな意見はありますけれども、現在陛下が、象徴はどうあるべきかということをずっと模索し、考えてこられた結果であるだろうと考えています。天皇になられてからずっと考えてこられて、今のような考えになられたと思いますし、私もそのお考えに非常に同じような気持ちを持っております。

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