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FC今治、JFL昇格 成長促した1年目の挫折

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2016/11/30 6:30
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私がオーナーに就任して2年目の今季、FC今治(愛媛)は全国地域チャンピオンズリーグ(以下地域CL)を勝ち抜いて、来季は日本フットボールリーグ(JFL)で戦う資格を手にした。JFLはJリーグ3部(J3)の真下に位置する全国リーグ。オーナー冥利に尽きるとしか言いようがない喜びと同時に、Jリーグへの足がかりとなる舞台で戦うことに身の引き締まる思いでいる。

オーナーに就任して2年目、FC今治はJFL昇格を果たすことができた=共同

オーナーに就任して2年目、FC今治はJFL昇格を果たすことができた=共同

昨季の悔しさ胸に地域CLに照準

1試合を残して四国リーグを連覇したのが9月25日。それからは10月3、4日と第71回国民体育大会(岩手)に愛媛県代表として出て、準々決勝で新潟県にPK戦で敗れた。同じ月に開催された全国社会人選手権(以下全社)にも出場し、こちらも2回戦でジョイフル本田つくばFC(茨城)にPK戦で敗れた。それからは四国の覇者として全国9地域の王者が一堂に会する地域CLに照準を合わせて準備を重ねた。この大会で原則2位以上になるとJFLに昇格できる。昨季の今治はここで分厚い壁に跳ね返され、本当に悔しい思いをした。

地域CLの出場チーム数は12。地域王者の数は9チームだが、それに全社の1位、2位、3位チームがワイルドカード的な扱いを受けて出場できる。今年は岡山県の三菱水島、三重県勢のヴィアティン三重、鈴鹿アンリミテッドが「全社枠」で参戦してきた。

大会は11月11日から13日までの1次ラウンドと25日から27日までの決勝ラウンドの2段階方式。まず12チームを4チームずつ3組に分けてリーグ戦の1次ラウンドを行い、各組の1位と2位の中で最上位の成績を収めた1チームの計4チームが決勝ラウンドに進める。

今季から指揮を執った吉武監督。スタッフと選手が勝ち取った昇格だ

今季から指揮を執った吉武監督。スタッフと選手が勝ち取った昇格だ

決勝ラウンド、3戦全勝で昇格果たす

今治は1次ラウンドでノルブリッツ北海道(北海道代表)に3-0、SRC広島(中国代表)に8-0で勝ったものの、三重に0-3で敗れて首位の座を奪われた。ひやりとしたが、2位の中で勝ち点6で並んだアルティスタ東御(北信越代表・長野)を得失点差で上回り、何とか決勝ラウンドに進むことができた。

1次ラウンドのつまずきを糧にした決勝ラウンドは非常に引き締まった試合をしてくれた。鈴鹿に2-1で勝った後、1次で敗れた三重に3-0で雪辱。三菱水島にも3-0で勝ち、3戦全勝でJFL昇格を飾れた。

3日連続で試合がある大会を勝ち抜くために、今季は公式戦の翌日にも練習試合を組んで、連戦に耐えうる力をずっと養ってきた。ずばぬけたストライカーがいるわけではないので数的優位をつくるトレーニングをベースにする一方、泥臭くこぼれ球を拾う執着心、勝利への執念の大切さも植えつけてきた。今季から指揮を執る吉武博文監督がいいチームをつくってくれ、スタッフと選手が一致団結して勝ち取った昇格だった。

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