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ナショナルオープン、ゴルフの魅力訴えてこそ
公益財団法人ゴルフ協会専務理事 山中博史

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2016/11/28 6:30
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久しぶりの更新です。五輪やナショナルオープンへの対応で少しサボってしまいました。

さて、今年の日本ゴルフ協会(JGA)が主催するナショナルオープン3試合は、それぞれに盛り上がりを見せました。各試合を振り返りながら、これからのナショナルオープンのあり方についてお話したいと思います。

ナショナルオープンの先頭を切って開催された日本シニアオープン(9月15~18日、千葉県習志野CC)。昨年までのシニアオープンは11月に開かれていましたが、今回は2カ月近く早く開催されました。昨年までは、日照時間が短いため出場選手数も少なく、日没で全選手がホールアウトできないケースも心配されました。また11月だと気候やコースコンディションを考えると関東以北での開催は不可能でした。

出場選手増やし、様々なコースで

JGAではナショナルオープンの魅力を高める施策として、出場選手を増やすと同時に全国のいろいろなコースでの開催を考えています。例えば北海道や東北、山陰にあるコースなどです。そしてナショナルオープンにふさわしい難度に仕上げるとなると、開催時期を早めたいところです。9月なら気候も良いし、芝も元気なので、選手の技術を十分に引き出せるセッティングができます。シニアオープンの出場選手も従来は108人でしたが、今年は126人に増やすことができました。

日本シニアオープンはマークセン(左)、鈴木両選手のマッチレースに=JGA提供

日本シニアオープンはマークセン(左)、鈴木両選手のマッチレースに=JGA提供

今回、習志野CCは全国の系列ゴルフ場のグリーンキーパーを集めてメンテナンスに従事しただけあって、素晴らしいクオリティーに仕上がりました。9月に入ってから雨が多かったのでラフが長く、シニアの選手にはちょっと厳しかったかもしれません。シニアルーキーのプラヤド・マークセン選手(タイ)と鈴木亨選手のマッチレースとなったことからも分かるように、パワーがないとなかなか対応できないセッティングになりました。

開催時期など新たな試みが奏功した半面、宿題も残りました。一つはコースセッティングです。シニアの醍醐味は、知恵と経験を駆使してコースを攻略していく熟練の技です。そのためには、技を引き出すセッティングが求められます。一方、シニアになるとレギュラーツアー以上に選手によって飛距離に差がつくようになります。今回も2打目を多くの選手が6番アイアンやユーティリティーで打っているようなパー4で、マークセンがピッチングウエッジで打っている場面もありました。

深いラフや狭いフェアウエー、コースの長さで難度を上げてしまうと、どうしても「飛ぶ選手」が有利になる傾向になります。いきおい「若い選手」しか勝てなくなってしまいます。「飛距離も技術のうち」といってしまえばそれまでですが、シニアの技を引き出すセッティングの必要性を痛感しました。

例えばパー4やパー5の2打地点のラフはそれほど深くしない一方で、グリーン周りを厳しくして、アプローチの技術をもっと引き出せるようにする。また230ヤードくらいのパー3を設定して、飛ぶ選手はユーティリティーで打てるが、飛ばない選手はドライバーで打つ。その分、花道を広くしてドライバーで転がし上げてピンに寄せていく、といったテクニックを披露できるようにするのも一つかもしれません。

フェアウエー側から試合見る好機

さらにファンサービス精神が旺盛なシニア選手とギャラリーの距離を縮めるため、決勝ラウンドでは、最終組の上がり5ホールぐらいはギャラリーをフェアウエーに入れることも考えられます。ローピングを工夫すれば実現できます。フェアウエー側から試合を見るチャンスが増えれば、楽しみ方も増えるはずです。

うれしかったのは、今年から設けたドリームステージにたくさんのシニアゴルファーが挑戦してくれたことです。その数、全国で186人。会場によってはキャンセル待ちがでるほどの盛況。来年以降も、多くのゴルファーがシニアのナショナルオープンを目指してチャレンジしてくれることを期待しています。

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