メジャーリポート

フォローする

WBCへの意識に変化? 米国の本気測る試金石
スポーツライター 杉浦大介

(1/3ページ)
2016/11/21 6:30
保存
共有
印刷
その他

来年3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日程が正式に発表された。今後、各国がそれぞれのロースター(出場登録選手)を整えていくことになる。2連覇を目指すドミニカ共和国、若きタレントがそろったプエルトリコなどを中心に、王座奪還を目指す日本の前に多くのライバルが立ちはだかりそうだ。そして、過去3大会では惨敗してきた米国も、今季ナ・リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得したマックス・シャーザーら一部のスター選手が出場を表明し始めている。数え切れないほどのタレントを擁する開催国はついに本気でWBCに挑んでくるのか。

WBC出場をすでに明らかにしている大リーガーはシャーザー、クリス・アーチャー(投手)、ノーラン・アレナド(三塁手)、ジョナサン・ルクロイ(捕手)、アダム・ジョーンズ(外野手)、ジョナサン・スクープ(二塁手)。アレナド、ルクロイはそれぞれのポジションでトップクラス。ジョーンズ、スクープも長打力がある。アーチャーは2016年は9勝19敗、防御率4.02と苦しんだが、本来はエース級の力を持った投手だ。ジム・リーランド監督、ジョー・トーリ・ゼネラルマネジャー(GM)という重鎮の指揮下で、このままいけばなかなかのメンバーがそろいそうな予感がする。

過去最高の先発陣構成する可能性

これまでの米代表は特に先発投手陣が弱点だった。06年はロジャー・クレメンス、ジェイク・ピービー、ドントレル・ウィリス、09年はピービー、ロイ・オズワルト、テッド・リリー、ジェレミー・ガスリー、13年はRAディッキー、ライアン・ボーグルソン、ジオ・ゴンザレス、デレック・ホランドが先発した。悪くないメンバーだが、代表チームのエースとしてはかなり物足りない。シャーザー、アーチャーがすでに参加表明した今回は、過去最高の先発陣を構成する可能性は高い。

10月上旬に発表された50人の予備ロースターには、他にも多くのスター選手が名を連ねていた。投手ではジェイク・アリエッタ、コリー・クルーバー、アンドリュー・ミラー、デビッド・プライス、ジャスティン・バーランダー、ノア・シンダーガード、デリン・ベタンセス、野手ではクリス・ブライアント、エリック・ホズマー、バスター・ポージー、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリッチら。これらのメンバーのうち、半数でも出場すればかなりのスター軍団になる。第4回WBCでも、米国が優勝候補の一角になることはまず間違いあるまい。

ただ、両リーグを代表する若きスーパースターであるマイク・トラウト、ブライス・ハーパーはすでに不参加が確実視されている。予備ロースターに含まれていても、辞退する選手はほかにも多いだろう。結論をいえば、人材の宝庫ではあっても、米国が今回も「ドリームチーム」と呼べる最強チームになる可能性は低い。なぜならば、第4回大会を迎えても米国内では依然としてWBCに対する意識の低さが目につくからだ。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

大リーグコラム

電子版トップスポーツトップ

メジャーリポート 一覧

フォローする

 強豪が集った2次リーグを勝ち抜き、2大会ぶりに4強入りした米国はチームの雰囲気も上々だ。日本戦で先発するロアークが「自分にもチームにも大一番になる。責任を果たしたい」と語れば、1997年にマーリンズ …続き (2017/3/21)

 圧巻の破壊力で1次リーグ3連勝……。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の前回覇者、ドミニカ共和国は今大会でも好スタートを切った。前大会から通算11連勝。母国のファンの強力なサポートを受け、 …続き (2017/3/14)

ドミニカ共和国はクエトらが先発の二枚看板=共同共同

 海の向こうでは一流のメジャーリーガーが続々参戦を決めた。初優勝を狙う米国をはじめ、2連覇を目指すドミニカ共和国やベネズエラ、プエルトリコからは過去とは違う本気度が伝わってくる。
 2009年の4強が最 …続き (2017/3/1)

ハイライト・スポーツ

[PR]