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巨人から日本ハムへ 大化けなるか大田泰示
編集委員 篠山正幸

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2016/11/15 6:30
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超高校級のスラッガーとしてプロ入りしながら、伸び悩んでいた大田泰示(26)が、9年目の来季を新天地で迎えることになった。トレードで巨人から日本ハムへ。育成上手で知られる球団で、脱皮できるだろうか。

巨人から日本ハムへトレードされた大田(左)は「全力で泥臭く。ファイターズの大田になる」と語った=共同

巨人から日本ハムへトレードされた大田(左)は「全力で泥臭く。ファイターズの大田になる」と語った=共同

大物のトレードが減った昨今では比較的大型の"人事"となったのが、日本ハムと巨人の間で成立した吉川光夫(28)・石川慎吾(23)対大田・公文克彦(24)の2対2のトレードだ。

11月4日、千葉・鎌ケ谷のファイターズタウンで会見した大田は穏やかな口調のなかにも、覚悟をうかがわせた。

心機一転という言葉を交えながら「ジャイアンツではなかなか持ち味を生かすことができず、悔しく思っていた。(日本ハムでは)思い切って野球をしたい。全力で自分らしく、泥臭くやれればいい。一回ジャイアンツの大田泰示を忘れてもらい、ファイターズの大田泰示になれるよう精いっぱいやる」。

巨人での8年間は残念としかいいようがなかった。2008年のドラフト1位で東海大相模高から入団。188センチ、95キロのサイズに、運動能力を兼ね備えた大砲候補として、高校の先輩にあたる原辰徳前監督らも期待を寄せた。

「のどから手が出るほど…」と栗山監督

しかし、8年の通算成績は225試合で436打数100安打、打率2割2分9厘、9本塁打40打点にとどまった。

チャンスをもらえなかったわけではない。原前監督は4番にもすえた。どちらかというと他の選手より目をかけてもらった。それがあだとなった面がなきにしもあらずだが、鳴かず飛ばずの責任が誰にあったのかは本人が一番よくわかっているはずだ。

高橋由伸監督(右端)へあいさつ。巨人での8年間は残念だった=共同

高橋由伸監督(右端)へあいさつ。巨人での8年間は残念だった=共同

キャスター時代から大田の器の大きさを買い、この数年獲得への思いを強めていたという日本ハム・栗山英樹監督の喜びようは半端ではなかった。

「のどから手が出るほど欲しかった。巨人の4番も打ったんでしょう? あれだけバットが振れて、肩が強くて、足も速いのがどうして?と逆に聞きたくなる」

日本ハムは高卒の選手を次々とレギュラークラスに育て上げている。手先の技術でなく、肩、足といった素地を優先するスカウティングが基本にあり、大田は多少年は取ったものの、その条件を満たす人材といえる。

大田の開花に向け、栗山監督には成算があるようだ。

「心機一転と彼は言ったけれども、その必要はないんだ。いままで通りバットを振ってさえくれれば。3回バットを振って三振なら(選手として)前に進むことができる」

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