米大統領選、ウーバーとグーグルが協力

【ニューヨーク=中西豊紀】8日の米大統領選での投票率向上に向け、シリコンバレーの2強が動きだした。ウーバーテクノロジーズとグーグルは投票日の8日、最寄りの投票所に有権者が足を運びやすいよう2社の知見を持ち寄ったライドシェアの協業サービスを展開する。前回選挙では交流サイト(SNS)が注目を集めたが、いまや「投票に向けた人の移動」でも、米テクノロジー企業の存在感が増している。
ユーザーが8日にウーバーアプリを立ち上げるとその日が投票日であることを知らせ、最寄りの投票所を探す専用サイトに飛べるようにする。専用サイトはグーグルのデータベースを使っており、投票所の場所や開所時間などが簡単に分かるようになっている。
グーグルが示す投票所情報を基にウーバーの車を呼べば、車がなくても、運転が面倒でもユーザーは簡単に投票所に行けるという試み。ウーバーは「11月8日は全米中の人が重要な決定を下す日。我々は投票に出かけるという行為をかつてなく簡単にしたい」と狙いを説明している。

乗車料金が無料になるわけではなく自社プロモーションの側面は否めない。ただ、米国民の「生活インフラ」になりつつあるウーバーと、グーグルが選挙で手を組む意味は大きい。