2019年8月23日(金)

フルスイングの余韻(山崎武司)

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熱戦の日本シリーズ、勝負分けた時の運

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2016/11/6 6:30
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熱戦が続いた日本シリーズが終わった。広島が地元で2連勝スタートしたときはこの勢いのまま突っ走るかと思ったが、北海道に舞台を移すと日本ハムが連日の接戦をモノにして3連勝で形勢逆転。再び戻った広島でも勝ち、10年ぶりの日本一に上り詰めた。僕は戦前、4勝3敗で日本ハムと予想していたから当たらずといえども遠からず。力の拮抗したチーム同士ががっぷり四つに組み合った見応えのあるシリーズだった。

日本一に輝き胴上げされる日本ハム・栗山英樹監督=共同

日本一に輝き胴上げされる日本ハム・栗山英樹監督=共同

シリーズの流れを振り返っておこう。まずは初戦、本拠地の大歓声の後押しを受けた広島が難攻不落とみられた日本ハムのエース大谷翔平を見事に潰した。結果的に重盗となって先制点をもたらした機動力に松山竜平、エルドレッドの一発攻勢。沢村賞左腕ジョンソンの力投と投打がガッチリかみ合い、最高の形で先手を取った。第2戦は同点の六回、相手の意表を突く菊池涼介のバスターや丸佳浩のバントなどで敵失も誘い、一挙に4点。最多勝右腕・野村祐輔の好投もあり、2連勝を飾った。

札幌ドームに舞台移り、様相変わる

充実した試合運び、勢いからして広島が有利に立ったのは間違いなかった。だが札幌ドームに行って様相が変わった。広島リードで終盤を迎えた第3戦は八回2死、4番中田翔が広島4番手のジャクソンから2点二塁打を放ち日本ハムが逆転した。広島は九回2死から追いつく粘りを見せたが、最後は延長十回、3番大谷が5番手大瀬良大地からのサヨナラ打でケリをつけた。第4戦も先手を取られた日本ハムだったが、六回に中田が同点ソロ。八回にレアードが3番手ジャクソンから決勝2ランを放って逆転勝ちし、2勝2敗のタイに持ち込んだ。第5戦も日本ハムが終盤まで1点を追うよく似た展開。七回、5連投となった広島2番手の今村猛を攻めて岡大海の犠飛で追いつくと、九回には西川遥輝が抑えの中崎翔太からサヨナラ満塁弾。3連勝を飾った。

広島に戻った第6戦は追いつ追われつのシーソーゲームとなった。4-4の八回、6連投の広島ジャクソンを日本ハムが2死からの3連打で攻め立て、満塁から中田が勝ち越しの押し出し四球。投手バースの適時打に続き、レア-ドがシリーズ3発目となる満塁弾を左中間に打ち込んで一挙6点を奪い、決着がついた。僕は下位打線で気楽に打てるレアードが要注意人物とみていたが、終わってみれば最高殊勲選手(MVP)に選ばれた。

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