2019年5月23日(木)

オプジーボ、売上高2位に浮上 7~9月

2016/11/2 6:30
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米系医薬コンサルティング企業クインタイルズIMS日本法人のアイ・エム・エス・ジャパンは1日、2016年7~9月の医療用医薬品の国内売上高(薬価ベース)を公表した。高額薬として注目される小野薬品工業のがん免疫薬「オプジーボ」の売上高ランキングは前四半期(4~6月)の3位から2位に上昇。適応対象が広がり、処方が拡大している。

適応拡大でオプジーボの売上高が伸びている

適応拡大でオプジーボの売上高が伸びている

2位のオプジーボの売上高は311億円と、4~6月比で17%の増収となった。昨年12月から患者数が多い肺がんでも使えるようになったため、売上高は伸び続けている。今年8月からは腎細胞がんにも適応が拡大。投与できる患者が増えたため、さらなる処方拡大が見込まれる。

オプジーボは体重60キログラムの場合、年間薬剤費が3500万円に上ることが問題視されている。医療費を抑制するため、厚生労働省は1瓶約73万円の薬価(100ミリグラム)を、来春までに25%以上引き下げる可能性が増している。

1位はC型肝炎薬の「ハーボニー」。売上高は448億円で、4四半期連続で首位となった。

ただ4~6月と比べると売上高は約250億円減った。ハーボニーと同じC型肝炎薬「ソバルディ」も、順位を5位から8位に落とした。

ハーボニーとソバルディは投与から3カ月で治療が終わるのが特徴だ。3カ月分の薬剤費はハーボニーで約460万円、ソバルディは約350万円かかる。

売上高が減っているのは、投与を待っていた患者の需要が一巡したためだ。今後は未受診者など潜在患者の掘り起こしが焦点になる。

1位ハーボニーと2位オプジーボの売上高の差は140億円弱。4~6月時点で約430億円の開きがあったが、その差は急速に縮まっている。

2位から3位に順位を落としたのは、抗がん剤の「アバスチン」で、売上高は275億円だった。この1年間、大きな売上高の変動はなく安定している。

アバスチンの薬剤費はがんの種類や体重により異なるが、肺がんで体重60キログラムだと年650万円かかる。18年春には費用対効果に基づく薬価の見直しが行われる予定だ。

医療用医薬品の国内総売上高は2兆5167億円だった。前年の7~9月実績に比べて2.4%減った。

(企業報道部 野村和博)

[日経産業新聞11月2日付]

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