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三井不動産が大会初の連覇 ゴルフ日経カップ

ゴルフの第5回「日経カップ 企業対抗選手権2016」(主催=日本経済新聞社、協賛=大和証券グループ、ヤマハ、ニコンイメージングジャパン、ニコンビジョン、メルセデス・ベンツ日本、ダンロップスポーツ)の決勝大会は10月8日、茨城県つくばみらい市の筑波カントリークラブ(7012ヤード、パー72)で行われ、39社(1チーム4人)が熱戦を繰り広げた。団体戦は三井不動産が大会初の連覇を達成した。個人戦は東日本旅客鉄道の川島好晴が通算2オーバーの74で回り、初優勝を果たした。(敬称略)

日経カップ団体戦で優勝した三井不動産チーム

昨年、パープレーで回り、第1回大会に続く2度目の個人戦優勝を果たした青木重人には、団体戦連覇への明確なイメージがあったという。

自分が同じスコアを出し、上位2人が80ならばチームスコアは232。過去4年の優勝チームでこの数字を上回ったのは2014年のプルデンシャル生命保険だけだ。前夜はうなぎで精を付けつつ、「最後まであきらめずプレーしよう」と誓い合ってもいた。

ただ、その青木の意欲が空回りする。インスタートの11番から2連続ボギー。15番(パー3)ではティーショットを5メートルに付けながら4パットをたたいてしまった。「普段のプレーでもここまでひどくはない。パットが悪いからショットも曲がるという悪循環。72という数字がプレッシャーだったかな」

粘りと集中 仲間信じて

大黒柱がまさかの伸び悩みとなったが、これで1組前だった昨年の優勝メンバー、斎藤裕の気持ちが引き締まった。「前年は青木が引っ張ってくれて勝てた。今年はみんなの力で優勝を勝ち取らないと」。恩を返すのはこの機会とばかりに気合を入れ直した。

インの前半はパットで力み、強めに打ってのオーバーが目立ったが、後半はカップにちょうど届く程度の強さに調整。これがはまった。

1番から7連続でパーを拾い、そのうち6ホールが"寄せワン"。「とにかく気持ちを切らさずにと必死だった。1パットが6回。よく粘れました」。エースの不調は自分が補うという前向きな気持ちで集中力を高め、青木と同じ79でホールアウトした。

勝利の立役者となったのは相良孝介だ。「筑波CCは簡単にダブルボギーを打ってしまう難しいコース。ボギーでもいいという気持ちで回った」。バーディー狙いの山っ気とは無縁だった。

青木の結果にもこちらは慌てず騒がず。目の前の一打だけを考えて「粘ろう」と自らに言い聞かせていた。入れて当然、外せばがっくりという1.5メートルほどのパットをここ一番で決め、チームトップの76とした。

今年初めて出場した30歳の吉田輝は84と本領を発揮できなかった。目標とするスコアには遠くても「1打でもいいスコアで、という気持ちだけだった」。吉田の胸の内にあったのもまた「粘り」の2文字である。

「勝っちゃったよ。連覇だよ」。各チームの成績表が並ぶボードの前で喜びの声をあげたのは、主将の金子勲だった。相良はアウトスタートの最終組。もしあと1打でも落とそうものなら、3番手までの選手のスコアが本間ゴルフと並び、4番手の成績で競り負けていた。各チームの力が接近する中での薄氷の2連覇達成。「勝っちゃった」にはハラハラ、喜び、安堵といった気持ちがぎっしりと詰まっていた。

実は金子は昨年の優勝メンバー。チーム内選考会で敗れ、今年は控え組に回っていた。クラブを握りたいうずうずした思いを抱えつつ、仲間のプレーに熱い視線を送った。「みんなとにかく諦めなかった。勝因は一体感でしょう」。しみじみと金子が語った。

本間ゴルフ あと1打

優勝スコアに及ばぬこと1打。用品メーカーの本間ゴルフは12、13年に続き3度目となる団体戦2位に終わった。主力の福富祥倫が77、大野祐哉、加藤睦三が79とし、武内友基も82と粘った。もうひと息で頂点に届く可能性を残して三井不動産の結果を待っていただけに、主力の大野は「悔しいのひと言です」。

大野は4連続ボギー発進ながらも徐々に安定感を取り戻し14番(パー5)ではバーディーを奪った。気分良く迎えた15番では、ピンを果敢に狙ったはずのティーショットが大きく曲がり、結局3オン2パット。「大事な場面でバーディーを狙う気持ちが強すぎた」と反省しきりだ。

エースの福富も前半、4メートルのバーディーチャンスで4パットをたたいてしまった。予選より3打落としてしまい「もったいない。団体戦での一打の重みを痛感した」。いい勉強になった様子だ。

もっとも、チームの目標は昨年失ったシード権の確保に置いていた。「2位に終わったことで、かえって来年のいいモチベーションになる」。大野は前を向いていた。

個人戦、川島が優勝 ショットさえる

個人戦で優勝した東日本旅客鉄道の川島

雨でプレーが中断した難コンディションにあって川島好晴が3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で個人戦優勝を果たした。大会初出場の56歳は予選の82から8打も縮めての戴冠。「できすぎ」と驚くやら照れるやらだ。

ティーオフ前は不安でいっぱいだったという。緊張で手が震え「前にボールを飛ばせるかどうか、わからないぐらいだった」。とりあえず打った、という1番のティーショットはきれいなフェードボールでフェアウエーへ。これでほっとひと安心。「狙った球筋で狙った場所に飛んでくれた。思ったより地に足がついているなと思った」

大舞台で力まず緩まずを心がけた。「ショットではクラブを振り回しすぎないように、そしてショートパットだけはしないように。前夜から決めていた」。中断は15番でプレーしていた最中に迎えたが、強雨をやり過ごす間はストレッチを繰り返して体が固まらないよう気を配ることも忘れなかった。

上出来と笑顔で振り返ったのがいずれもパー4の上がり3ホールだ。ティーショットを林に打ち込んだ16番では残り約130ヤードの3打目をピン脇50センチほどにつける見事なショットが飛び出した。17番では「嫌な距離だった」3メートルを沈め、18番でも2メートルのフックラインを丁寧に読んで、いずれもボギーを逃れた。

自称「びびり屋」の川島がけん引役となりチームは念願のシード権獲得。本人は自分のことより先に「シード権を取れてほっとした」。仲間と来年も同じ舞台でプレーできることを喜んだ。

一方、1打差の2位は出山泰弘が入り、「筑波CCでのベストスコア。70台が出れば十分だと思っていたので」。ゴルフ用品の製造・販売を手がけるマルマンの経営者の面目躍如だが、ゴルフをプレーするのはもっぱら週末になるとか。18番で長めのパットを決めるなど「ベストを尽くせた」と納得顔だった。

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