2018年7月23日(月)

未来面「革新力 」

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「リフォーム」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートしました。今期のテーマは「革新力」。革新的なアイデアをお寄せください。経営者が選んだ優れたアイデアは新聞紙面や日経電子版で紹介します。アイデアの投稿はこちらまで。

「豊かな暮らしのために、いまの住まいをどう変えますか?」
瀬戸欣哉・LIXILグループ社長 経営者編第12回(11月7日)

2016/11/7 3:30
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 読者の皆さんは「リフォーム」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか。

瀬戸欣哉・LIXILグループ社長

瀬戸欣哉・LIXILグループ社長

■夢あるアイデア、技術で可能に

 階段や浴室に手すりを取り付けたり、廊下と部屋のほんの少しの段差をなくしたりするバリアフリー、風雨にさらされた外壁の塗り替え、トイレやお風呂の交換などをリフォームと考える人が多いと思います。そのことに違いはありませんが、私たちが考えるこれからのリフォームはもっと幅広いものになると確信しています。

 そのキーワードは「快適」「健康」「安全」です。今まで何不自由なくできていた雨戸の開け閉めや腰をかがめる掃除などは高齢者になるとつらいものです。病気にならないように室内の空調をコントロールすることも大事でしょう。残念ながら「安全はタダ」という社会環境ではなくなっています。国や自治体の財政事情がますます厳しくなる中で、リフォームによって「快適」「健康」「安全」が実現できる環境を作る、そんな時代が近い将来やって来ると思います。

 そこで読者の皆さんに「今後10年前後を見据えた、暮らしを豊かにするリフォーム」のアイデアを募集したいと思います。

 戸建て、マンションどちらでも構いません。家にどのような機能があれば今までよりも「快適」「健康」「安全」な住空間が生まれるでしょうか。シニアの方々には切実な問題かもしれません。一方、若い皆さんは高齢社会、共働き世帯や単身世帯の増加、エネルギー問題など大きな潮流を捉え、社会的な課題を解決する斬新な提案があればうれしいです。

 例えば1日にトイレを5分間使うとします。1年だと30時間になります。この時間をもっと有効かつ快適に過ごす空間にできないものでしょうか。逆の視点ではトイレとして使われない時間の活用もあり得ますね。

 太陽光など自然エネルギーを取り込んだ「ゼロエネルギー住宅」はもう間近です。まずは読者の皆さんにリフォームを身近なものとして気づいてもらいたいのです。夢のようなアイデアでも既存の技術、近未来に実現可能な技術によって商品化の可能性は高いと考えています。お風呂、キッチン、トイレといった商品のイノベーションでも構いませんし、屋根、壁、床、窓、ドアなどに新たな機能を吹き込むようなアイデアも歓迎します。

瀬戸欣哉・LIXILグループ社長の課題に対するアイデアを募集します。投稿はこちらから

■編集委員から  LIXILグループは今年、企業活動の基本となる定款を大きく変えました。「住生活以外は行わない」という趣旨の文言を削り、幅広い分野を意識した内容にしたのです。本業が住生活であることに変わりはありませんが、イノベーションが急速に進む中にあって本業に役立つ未来の芽を探し当てようとする強い決意のあらわれです。

 今回、瀬戸欣哉社長が読者に問い掛ける「リフォーム」は新築に比べて業界が積極的に市場を開拓してこなかった分野でした。また生活者から見ると料金体系、工期、業者選定など分かりにくい部分が多く、リフォームに躊躇(ちゅうちょ)することもありました。高齢化社会が進む中で、ほんの少しのリフォームで暮らしやすくなり、「快適」「健康」「安全」な生活が実現するかもしれません。

 人によって今ある家の不便さは様々だと思います。瀬戸社長をうならせるアイデアをぜひお寄せください。(編集委員 田中陽)

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