2019年7月17日(水)

進化を楽しむ(廣瀬俊朗)

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勤続疲労が一因? トップリーグ戦線に異変あり

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2016/10/29 6:30
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同じく全勝で2位につけるサントリーも、昨年まで日本代表のスタッフを務めていた沢木敬介新監督のもとで戦い方が整理できているのが大きい。流大と小野晃征というハーフ団もキックを使いながらうまく試合をコントロールしている。

トップリーグは29~30日の第9週を終えた時点で1カ月間の中断に入り、日本代表が4連戦を行う。ジェイミー・ジョセフHCにとっても初の実戦となる。

東芝・小川(右)は自らボールをもって走れるSH。日本代表に初招集された=共同

東芝・小川(右)は自らボールをもって走れるSH。日本代表に初招集された=共同

昨年からの代表やサンウルブズでプレーする選手の疲労を考えると、大量に選ばれた初代表の選手のプレーに期待したいところ。楽しみな1人が、7人制日本代表としてリオデジャネイロ五輪で大活躍したWTBレメキ・ロマノラバ(ホンダ)だ。トップリーグで防御ラインを破った回数は全選手数1位タイである。

大卒新人でトライランキング3位につけるナンバー8の松橋周平(リコー)も前に出る力がある。SH小川高広(東芝)も自らボールを持って走ることができるのでどこまでやってくれるか見てみたい。フッカー日野剛志らヤマハ発動機の初代表組6人は、所属チームのような輝きをみせられるか。

欧州遠征で見える代表強化の筋道

日本の4連戦の初戦の相手は、昨年のW杯で4位に入ったアルゼンチン。近年はニュージーランドなど強豪国4カ国の対抗戦「ラグビー・チャンピオンシップ」への参戦などで急速に力を伸ばしている。日本がホームで迎え撃つ形になるが、簡単な試合にはならないだろう。

残りの3戦は欧州への遠征になる。最初のジョージアとはエディー・ジョーンズ前HC時代に3戦2勝している。特に、今回と同じW杯翌年の11月の対戦では、日本が勝利している。スーパーラグビー参戦と新HC就任で環境が大きく変わった日本代表の現在地を図るにはいい一戦だ。

続くウェールズとは、相手の本拠地プリンシパリティスタジアムで戦う。ジョーンズHC時代にこの会場での試合はなかったが、過去の日本代表は滑る芝などに苦しんできた。若い選手にとっては、テストマッチの環境を学ぶ機会にもなる。最後はフィジーとフランスで対戦する。

この4連戦は勝ち負けも大事だが、それ以外にも確認すべき点はある。ジョセフHCはどういう形で2019年W杯日本大会を戦おうとしており、そのための道筋は明確なのか。ラグビー協会など周囲のサポート体制は万全なのか。代表の強化のプロセス全体を確かめる場にもなる。

(元ラグビー日本代表主将)

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