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監督も選手も個性を 権藤氏・古田氏が対談(後編)

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2016/11/2 6:30
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 野球評論家、権藤博さん(77)と元ヤクルト監督、古田敦也さん(51)の対談の後編のテーマは監督、選手の個性について。自己の感性のみを頼りに横浜(現DeNA)を日本一に導いた権藤さん、巨人などへの対抗心を貫いてきた古田さんの対話はプロとしての生きがいとは、という深みに及んでいった。

権藤 何年になる? ユニホームを脱いでから。

古田 9年になりますね。2007年までやってましたね。

監督、選手の個性について対談する権藤氏(右)と古田氏

監督、選手の個性について対談する権藤氏(右)と古田氏

権藤 おれは2000年まで。1998年から優勝、3位、3位で終わり。そのあとが森祇晶監督で。キャッチャー出身監督は森さんでもノムさん(野村克也監督)でも(仕事が)できるのはできるけど、参ったってのはないな。

古田 ははは。

司会 権藤さんの持論は外野手出身者にいい監督が多い、ということですね。

古田 それは野村さんと激論をかわしてほしい(笑い)。

外野手出身監督の持つ冷めた目

権藤 キャッチャー出身監督は常に野球の真ん中にいるから別格なんです。ピッチャーもうそうです。ところが内野手は中途半端にマウンドの近くにいる。だから投手がだめになると寄ってって「おまえ、思い切っていけよ」なんて簡単に言う。だけど受けてる方(捕手)は球は要求通り来るものじゃないし、ぎゃあぎゃあ言ってもしょうがないってことはわかってるわけ。ピッチャーもわかっている。そこでなんだかんだ言うから内野手は困るんです。そこへ行くと、外野手は遠いからどうしようもない。ずっと守らされて「バカヤロー、どんどんいけや」と思ってるんだが、どうしようもない。そういうのに慣れているから、監督になっても内野手と違って余計なことを言わず、冷めた目というか、ぼーっとした目で見ていられると思うわけ。その良さを一番感じたのは秋山監督(幸二、前ソフトバンク)。真中監督(満、ヤクルト)もいい。

「(コーチらに)責任と権限を与えないとやりがいを持てない」

「(コーチらに)責任と権限を与えないとやりがいを持てない」

古田 そうですね。人間的なものも含めてですけど、外野でよくわからないから、任せるっていう監督ならいいんじゃないですか。

権藤 外野手も野球は絶対わかっていると思うんだ。でもあそこからはマウンドに出てこれないから、余計なことは言わない。内野は近くだからすぐ言える。特にショート、セカンドはぴりぴりしてるから監督になったら失敗するんだ。おれはショート、セカンド出身監督に仕えたから、そういうひねくれた見方になるのかもしれないけど。

司会 それは個人的なものが大きいのでは?

権藤 いやあ(コーチとして)思い切ってやってくれ、全部任せるからっていうから、その気になっていくと、とんでもないことになるんだ。

古田 「任せた」と言って全部任す人はいないですからね。

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