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足つり改善薬、全国のお祭りで売れ

小林製薬は2017年から全国のお祭り会場周辺の店舗で足つり改善薬「コムレケア」の特設売り場を展開する。15年に試験的に「だんじり祭」で知られる大阪府岸和田市の小売店に特設売り場を設置したところ、1週間の売上高は通常の40倍に膨らんだ。そこで来年は全国56のお祭り会場の周辺店舗に売り場を設置し、コムレケアを拡販する。

足つりは筋肉への神経伝達が過剰に行われたりふくらはぎの異常収縮などが原因で起きる。「コムレケア」は神経伝達を抑制し、筋肉のけいれんやこわばりを抑えて足つりを解消する。

コムレケアには芍薬甘草湯エキスが2.4グラム含まれている。芍薬甘草湯はシャクヤクとカンゾウの2つの生薬で作られた漢方処方だ。

シャクヤクにはペオニフロリンが、カンゾウにはグリチルリチン酸などの成分が含まれている。こうした成分が神経伝達に関わる体内の受容体に働きかけ、筋肉をゆるませて足のつりやこむら返りを治すとされている。

小林製薬は激しく体を動かすお祭りで足をつる人が多いことに着目。15年9月、「だんじり祭」の期間中に岸和田市のドラッグストア約10店に特設コーナーを設置した。最も売り上げが多かった店舗は1週間で平均40週間分のコムレケアが売れたという。

16年にも20店舗で展開し、売り上げは平均50%増だった。小林製薬は激しく体を動かすお祭りを「荒祭り」として全国56カ所をピックアップ。東京・台東の三社祭や京都市の葵祭などで地元のドラッグストアなどに売り込む。だんじり祭での売り上げ増を実績として営業をかける。

現在は毎年8月に「よさこい祭り」を実施する高知市の地元小売店と交渉している。ドラッグストアなど17店舗に特設コーナーを提案し、反応は上々だという。コムレケアの効能や祭りの名前を書いた店頭販促(POP)でアピールする。

コムレケアなどの芍薬甘草湯の市場規模は、15年度で約10億円。10年度の約6億円からは約1.6倍に拡大している。

小林製薬のコムレケアの売上高(出荷金額ベース)は15年度は約3億円。10年度の約2億円から増加したが、市場シェアは62%から51%へと落ち込んでいる。

小林製薬はコムレケアのお祭りでの有用性をアピールして売り上げを伸ばす。現在の市場規模は約10億円で同社のシェアは約50%。18年度には市場規模を20億円まで拡大し、シェア70%と売り上げを現在の4倍以上の14億円を目指す考えだ。

(企業報道部 宇都宮想)

[日経産業新聞 10月26日付]

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