2019年4月22日(月)

ノート全面にペタペタ…華やか付箋勢ぞろい

2016/10/24 6:30
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付箋市場が拡大を続けている。文字を記録した付箋をノートに貼って自宅学習に使う需要が女子高生らに広がっていることが市場を押し上げており、こうした使い方が社会人に広がる可能性がある。日本経済新聞社が評価を依頼する「新製品評価委員会」(委員長・片岡寛一橋大学名誉教授)で話し合った。

クラスタージャパンの「付箋ノートが作りやすい付せん」

クラスタージャパンの「付箋ノートが作りやすい付せん」

大手付箋メーカーのクラスタージャパン(神奈川県綾瀬市)によると、付箋の国内市場は伝言メモへの利用など裾野が広がったことで順調に増え続けている。現時点で200億円規模とみられる。新製品も相次いでおり、カンミ堂(東京・目黒)がロール状でペンケースに入れやすい「ペントネ」をヒットさせた。

最近の動きとして注目されるのが女子高生を中心に学習に使う動きが広がっていることだ。要点を記入した上で記憶・理解した部分をノートからはがしたり、内容を再構成したりできる。色違いを使えばノートがカラフルな印象となる。

カンミ堂の「ペントネ」

カンミ堂の「ペントネ」

クラスタージャパンは同学習法が中学~大学生の付箋使用者の1割弱に広がっているとみる。画像交流サイト「インスタグラム」上でノートを評価しあう動きが普及に拍車をかけているようだ。

日用品メーカー役員は「パソコン上で文章のカットアンドペーストに慣れ親しんだ感覚と相性がいい」と指摘。クラスタージャパンも「物心ついて以降パソコンが身近にあった世代が大学受験期を迎えたことが影響している」と説明する。

文響社の「フセン100」

文響社の「フセン100」

今回、商品力の評価としては同社が6月に発売した「付箋ノートが作りやすいふせん」を取り上げた。こうした学習方法の普及を踏まえて開発した製品で、横幅はB5判ノートの半分よりやや短く、縦の長さは7センチ、2.8センチ、1.4センチメートルの3種類を用意している。

ノートで主流の7ミリメートルのケイ線間隔に貼った場合、付箋の上端と下端がケイ線と一致して、すっきりした見た目になる。色はパステル調の黄色と水色、ピンク、薄緑、オレンジの5種類をそろえた。大手量販店を中心に当初目標の3倍のペースで売れている。

マグネティック社「マグネティックノート」

マグネティック社「マグネティックノート」

自動車評論家は「カラフルで細部まで美観にこだわる女子学生の皮膚感覚になじんだ」とみる。

今後は年代の広がりを予想する向きもあった。流通コンサルタントは「創造性で勝負することが欠かせなくなったビジネスマンにも役立つ」とみる。無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプの人気を引き合いに出してイラスト入りタイプの開発が有望とみる委員もいた。

「学者たちがホワイトボードでブレーンストーミングする会議に似ている」と片岡委員長。「デジタル筆記の良さをアナログに持ち込みノートならではの価値を高めた」と意義づけた。

(企業報道部 田中紹夫)

[日経産業新聞2016年10月21日付]

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