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残業減らない要因、「非効率な会議や資料作成」3割
第293回 編集委員 木村恭子

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2016/10/20 3:30
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電子版の読者の皆さんに残業時間の長さを1年前と比較していただいたところ、「変わらない」との答えが半数を占めました。また、残業時間が減らない要因に関しては「非効率的な会議や資料作成が多い」との答えが約3割に上り最多でした。

 ◇

1年前と比べて残業時間が「変わらない」と答えた読者(50.3%)の内訳は、残業が「減っていて変わらない」人と「増えていて変わらない」人とに分かれました。

すでに残業が減っている読者の「7年前から完全に残業を原則禁止、生産性が3割以上あがった。土日の出勤も役員以外は禁止にしている」(53歳、男性)といったコメントを読むと、会社が一体となって残業時間の削減に取り組んでいる姿勢が伝わってきます。

一方、「そもそも残業が多いので変わらない」(62歳、男性)といった状況下にいる読者に関しては、「管理職が早朝深夜残業・休日出勤をやめようとしない。当然、部下にも同じプレッシャーをかけている」(44歳、女性)との訴えもありました。

長時間労働を是正するには、会社のトップを含めた管理職の役割が大きいといえるでしょう。

残業時間が「変わらない」内情で正反対の方向性を象徴するかのように、残業時間が「減った」と答えた読者(25.1%)と「増えた」と回答した人(24.7%)とが拮抗しました。

まずは、「減った」読者のコメントを紹介します。長時間労働を改善しない、もしくはできない会社を見限り、新天地を求めた人が少なくありませんでした。

「残業の少ない会社に転職した。毎日3時間早く帰れるようになった」(51歳、女性)

「サラリーマンを辞めて、起業したら減りました」(49歳、女性)

「海外」では働き方を改善できる機会が多いようです。

「ドイツに赴任し残業減。規定時間超の労働は直属上司が減給」(38歳、女性)

ただ、日本の企業でも仕事の効率化を積極的に推進している様子がうかがえるコメントもありました。

「会社全体に効率的なレベルの高い仕事をしようという空気ができつつある。事務手続きの省力化や、会議のペーパーレス化、細かいことまで含めるといろんな取り組みが進んでいる」(33歳、男性)

「仕事量は変わらないかむしろ増えたが、始業時刻前など、他に邪魔されず自分のタスクに集中できる時間を利用して効率的に仕事を行っている。昔は月100時間近いのはざらだったが、今は30時間程度まで減った」(37歳、男性)

ただ、中には「オフィスにずっといなくてもいいという空気が浸透してきた感はある。残業代は出ないわけだし……。一方でスマートフォン(スマホ)があるので、いつでもどこでも仕事の連絡は追いかけてくる」(41歳、女性)と、会社内に残っての残業ではなく、会社外での「残業的な時間」の存在も浮き彫りになりました。

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