2019年8月22日(木)

カーレース玩具にAI 乗っ取り操縦も可能

2016/10/7 6:30
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VentureBeat

米玩具ベンチャーのアンキは、ロボットカーによる人気レースゲーム「アンキ・オーバードライブ」にクールなトラックを追加する。この「アンキ・オーバードライブ・スーパートラック(スーパートラック)」の投入で、コースを周回し、他の車を攻撃してコースアウトさせるゲームに新次元のプレーが加わる。スーパートラックは3日、オンラインや店舗で発売された。

■センサーでコースを検知し自動運転

AI搭載レースゲーム「アンキ・オーバードライブ」にトラックが追加された(C)Anki

AI搭載レースゲーム「アンキ・オーバードライブ」にトラックが追加された(C)Anki

アンキのおもちゃは昔ながらの「ホットウィール」やスロットカーの一歩先を行く。アプリでコントロールされ、コースを自律走行できるよう人工知能(AI)が搭載されているからだ。プレーヤーはアプリを使ってトラックを乗っ取ったり、他のプレーヤーの車両にロケットを発射したりするなど行動をコントロールできる。

サンフランシスコに拠点を置くアンキは、今回のトラック投入により、開発に6年以上を費やした同社のAIが、おもちゃの車では飽き足らない層に高性能で絶えずアップグレードできる体験を今後も提供していくことをもっとよく知ってもらいたいと考えている。利用者のログ記録から、このゲームのプレー時間はこれまでに340万時間を超え、走行距離は230万マイル以上だった。米市場調査会社NPDグループによると、2015年12月の米国の玩具売り上げランキングでは4位、15年通年の100ドル未満の玩具では3位に入った。

13年10月に発売された同社初の製品「アンキ・ドライブ」には、センサーを内蔵した楕円形のコースが付属していた。コースのセンサーは車両の位置を常に検知し、車両に搭載されたAIは人間よりもうまく運転できるほどスマートだった。プレーヤーはiPhoneを使って自分の車をコントロールしたが、タッチ画面で完全に運転するのではなく、速度や他の車に武器を発射するかどうかを操作できた。全ての車はコースを自動走行し、完璧なタイミングでカーブを曲がった。15年には、アップデート版の「アンキ・オーバードライブ」が発売され、カーブや交差点、ジャンプ台を備えたさらに多様なコースになった。

コースの組み立てパターンは6万種類近くに上る。どんなコースを組み立てても、(オーバードライブで利用する)スーパーカーはうまく走行できるようになる。

■他のクルマをいろんな手で妨害

今回発売されたスーパートラックは、他のスーパーカーよりも3倍近く大きい「フリーウィール」と「X52」の2種類。強力な新兵器や、プレーヤーの腕前が試されるゲームモードも導入される。フリーウィールとX52は3日に米国で発売された。価格は60ドル。限定版「X52アイス」はディスカウントストアのターゲットでしか手に入らない。通常版は玩具大手トイザラス、ターゲット、アマゾン・ドット・コムでも販売されている。

スーパートラックの製作を手掛けたのは、「マイノリティー・リポート」などの米ハリウッド映画にも作品が登場したカーデザイナーのハラルド・ベルカー氏。それぞれの車両には、敵をコース外に吹き飛ばすX52限定の「パルスラム」、敵の車両を制御不能にするフリーウィールの「グラビティ・トラップ」など新兵器のオプションが備わっている。スーパートラックは従来のスーパーカーよりも約3倍大きい。

アンキ・オーバードライブのパッケージ

アンキ・オーバードライブのパッケージ

「テイクオーバー」というゲームモードでは、プレーヤーは自分の車でレースを開始する。スーパートラックの防御を突破してこれを乗っ取ることに成功すれば、他のプレーヤーが乗っ取りを無効化してスーパートラックの支配権を握るまで、敵を攻撃できる。子どもたちとこのモードで遊んでみたところ、自分がコースを周回しているような臨場感が味わえてとても楽しかった。

アンキ・オーバードライブのスターターキットの価格は150ドルで、追加のレースカーは1台50ドル。アンキは10年に米カーネギーメロン大ロボット工学研究所の卒業生らが設立した。かつてはロボット研究所や研究施設に限られていた技術を活用し、消費者体験をつくり出している。

By Dean Takahashi

(最新テクノロジーを扱う米国のオンラインメディア「ベンチャービート」から転載)

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