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ダルや前田は? 大リーグ・プレーオフ戦線の行方
スポーツライター 杉浦大介

(3/3ページ)
2016/9/27 6:30
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「よい緊張感を持ってできています。1年目でそういう状況の中で投げられているのはすごく幸せなこと。優勝できればこの緊張感がよい緊張感に変わると思うので、最後によかったなと思えるように残りを頑張りたい」

9月中旬にニューヨークを訪れた際、前田は充実した表情でそう語っていた。実際に7月23日以降の前田は自責点3以上のゲームはなく、事前にささやかれた耐久力に対する不安もすでに吹き飛んだ感がある。

目指すはドジャースにとって1988年以来となるワールドシリーズ進出。28歳のオールドルーキー前田は本人が楽しみにする通り、10月以降も緊張感に満ちあふれたマウンドに立ち続けることになりそうだ。

ヤンキースとマーリンズ、マリナーズ

田中将大が属するヤンキース、イチローが活躍してきたマーリンズ、岩隈久志、青木宣親がプレーするマリナーズも終盤まで好位置にはつけたが、プレーオフ進出は難しくなってしまった。

トレード期限にベルトラン、アロルディス・チャプマンといった主力を大量放出したヤンキースは、若手の台頭もあって、9月まで高勝率を維持して地元ファンを驚かせた。ゲイリー・サンチェス(打率3割2分2厘、19本塁打)という待望のスター候補が出現。また、田中(16勝9敗、防御率3.20)も渡米3年目にして最高のシーズンを過ごし、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)候補と呼ばれるようになっている。チームは来季以降をにらんで今夏に再建態勢に入りながら、それでも多くの肯定的な材料が生まれたという意味で、16年は価値あるシーズンではあった。

メジャー自己最多、日本人史上では5人目となる16勝を挙げた岩隈=共同

メジャー自己最多、日本人史上では5人目となる16勝を挙げた岩隈=共同

前半戦終了時点で47勝41敗という予想外の好成績を残していたマーリンズ。トレード期限でも補強して勝負をかけたが、後半戦に入って失速してしまった。何より、8月中旬から主砲の外野手ジャンカルロ・スタントン(打率2割4分1厘、27本塁打)が故障して戦線離脱したことが痛恨のアクシデント。その後、チーム全体が選手層の薄さを露呈してしまった。25日にはエースのホゼ・フェルナンデスが事故死という衝撃的なニュースも飛び込んできた。8月7日のイチローの大リーグ通算3000安打達成以降、チームの周囲に良い話題が少なかったことは残念としかいいようがいない。

マリナーズはまだかろうじてワイルドカード獲得のチャンスを残しているが、残り試合数を考えれば逆転でのプレーオフ進出は厳しそうだ。35歳となった岩隈はメジャー自己最多、日本人史上では5人目となる16勝(12敗、防御率4.04)に到達。防御率こそやや高いが、シーズンを通じてローテーションを支え続けた頑張りは見事だった。また、今季中に2度のマイナー落ちも経験した青木(打率2割7分3厘、3本塁打)も、オールスター以降の打撃は打率3割2分2厘と好調。来季の残留が話題になるなど、ポジティブな形でシーズンを終えることができそうだ。

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