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ダルや前田は? 大リーグ・プレーオフ戦線の行方
スポーツライター 杉浦大介

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2016/9/27 6:30
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今季限りでの引退を表明したデビッド・オルティス(打率3割1分7厘、37本塁打)は、依然としてリーグを代表するスラッガーであり続けている。他にもムーキー・ベッツ(3割2分1厘、31本塁打、26盗塁)、ダスティン・ペドロイア(3割1分8厘、14本塁打)、ハンリー・ラミレス(2割9分4厘、29本塁打)、ザンダー・ボガーツ(2割9分3厘、20本塁打)、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア(2割7分1厘、26本塁打)ら好成績の選手がずらり。投手のレベルが上がるプレーオフでも、この打線を1試合を通して封じ込めるのは並大抵のことではないだろう。

また、先発投手陣の平均防御率4.00もア・リーグ3位。特にエースのデビッド・プライス(17勝8敗、防御率3.91)、2番手のリック・ポーセロ(21勝4敗、3.08)という2本柱が好調なのが大きい。もはやア・リーグ東地区制覇は間違いなく、順当にいけばリーグ優勝決定戦で実現するであろうレンジャーズとの対戦は力と力のぶつかり合いになりそうだ。

13年以来の「世界一」を目指すチームの中で、上原浩治(7セーブ、16ホールド、防御率3.60)も貴重な役割を担っていくことになる。今季前半戦はやや不調だったが、7日に右胸筋の負傷から戦列復帰後は9試合連続で無失点。現在の好調を保てれば、今秋も守護神クレイグ・キンブレル(30セーブ、防御率2.65)へとつなぐセットアッパー役を託されることになるだろう。

まだ記憶に新しい13年秋――。上原はプレーオフ通算13試合で防御率0.66という驚異的な活躍を続け、レッドソックス「世界一」の立役者になった。あれから3年がすぎ、重要度は変わらない。今季は万全とはいえなかったレッドソックスのブルペンの中で、バートロ・コローン(メッツ)、RAディッキー(ブルージェイズ)、ジョー・ネイサン(ジャイアンツ)に次ぐメジャー4番目に年齢の高い投手が再び脚光を浴びることになっても不思議ではない。

ドジャース

前田(手前)はチーム内で唯一シーズンを通じてローテーションを守った=共同

前田(手前)はチーム内で唯一シーズンを通じてローテーションを守った=共同

25日のロッキーズ戦に勝ち、ドジャースは4年連続のナ・リーグ西地区優勝を飾った。近年のドジャースはプレーオフでは勝負弱さが目立ち、過去2年は地区シリーズで敗退。しかし、今季はワールドシリーズに進むチャンスがある、とみる関係者は少なくない。

開幕から多くの選手が故障者リスト入りし、前半戦終了間際には大エースのクレイトン・カーショーまでもが左腹斜筋の張りで戦線離脱。その時点で11勝2敗、防御率1.79と完璧だった最強左腕を失い、ドジャースは一気に低迷してしまうかと思われた。しかし、カーショー不在の2カ月半の間もチームは38勝24敗と予想外の大健闘を続けてきた。

「逆境を乗り越えることで評価は得られる。多くの故障者が出てもよい結果を出したことで、私たちはそんな言葉の意味がよく理解できたと思う」

デーブ・ロバーツ監督はそう語って目を細めたが、実際に厳しい時期を一丸となって乗り越えてきた経験はこれから先に間違いなく生きるはずだ。

メジャー随一の金満チームらしく、打線の中に2桁以上の本塁打を放ってきた打者が8人。特に新人王候補のコーリー・シーガー(打率3割1分、25本塁打)は、今秋の働き次第で全国区のスターになるかもしれない。

先発投手陣では9月上旬に復帰したカーショー(12勝3敗、防御率1.65)、トレード期限に獲得されたリッチ・ヒル(12勝5敗、2.05)、さらには前田健太(16勝9敗、3.20)という3本柱を確立。チーム内で唯一、1年を通じてローテーションを守ってきた前田はプレーオフでもカーショーに次ぐ2番手を任されそうだ。

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