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民進の印象「刷新しない」86% 核の脅威「現実に」84%

第289回解説 編集委員 木村恭子

核実験を強行した北朝鮮が核ミサイルの実戦配備の段階に近づいてきているとの見方があるなか、数年内に核の脅威が現実化するかどうかを電子版の読者にお聞きしたところ「思う」との回答が84.5%を占めました。

根拠としては「核やミサイルの製造技術は、確実に向上している」(57歳、男性)ことを挙げる読者が多く見受けられました。

中には「数年内というより、すでに脅威になっていると思う。現状でも確実に大きな被害を被る可能性は大きいと思う」(58歳、男性)と、現状で脅威を感じている読者も。

さらに「年内にも核弾頭搭載ミサイルの発射実験がおこなわれる恐れがある。有志国連合で、北朝鮮に先制攻撃をかける必要すらあると考える」(62歳、男性)といった具体的な言及もありました。

北朝鮮による核の脅威を阻止するにあたり、読者から寄せられた有効な手段は大きく分けて2つありました。1つは経済制裁の強化です。

「中国の影響力も及ばなくなっており、世界にとって非常に危険な状態になっている。中国が貿易を遮断することで現政権の体制崩壊を起こすべきと考える」(58歳、女性)

「どうやって、その開発資金を得ているのか、元を絶たなければ脅威が現実になる日は早まると思う」(50歳、女性)

「内部で金正恩(キム・ジョンウン)委員長をいさめる人は皆無なので外部から経済的に金王朝を崩壊させるしかない」(63歳、男性)

もう1つの方法は「経済制裁以外も本格的に考えるべき」(32歳、男性)として、日本の防衛政策のあり方に踏み込むコメントもありました。

「中国が北を擁護するので、日米韓への核の脅威が現実になる。日本の防衛力として、防空探知力とミサイル迎撃力の強化が必要。判然とした軍事力強化でなく、防衛に重点を置いた予算、戦略が大事」(60歳、男性)

中には、核武装を議論する必要性を訴える読者も。

「すでに現実の脅威になっており、日本はこの状況を戦略的に利用したい。敵基地攻撃能力獲得や核武装をきちんと議論、検討すべきだし、そのこと自体が米国や中国に対し大きな外交カードになるだろう」(41歳、男性)

一方、北朝鮮の核の脅威が現実になるとは「思わない」(15.5%)と答えた読者の中には「『思わない』ではなく『思いたくない』が本音」(56歳、女性)といった声があったほか、北朝鮮が理性的に判断するだろうことへの希望的観測もありました。

「あの北朝鮮でもさすがに核の先制攻撃はしないと思うから。もし核の先制攻撃を行えば、確実に北朝鮮は破滅すると認識していると思いたい」(57歳、男性)

次に、蓮舫新代表の就任を受けて民進党のイメージが刷新されると思うかどうかについては、「思わない」と答えた読者が86.7%に上りました。

回答者の内訳
回答総数2747
男性95%
女性5%
20代3%
30代7%
40代15%
50代22%
60代34%
70代15%
80代以上3%

蓮舫氏が旧民主党政権の事業仕分けで「2番じゃ駄目なんですか」と科学技術予算削減に切り込んだときの印象が負のイメージとして残っている読者が少なくありませんでした。

「2番ではだめなのかというそのセンスから、日本国を発展させる気があるのかわかりません」(44歳、男性)

発言したことで話題になるのは「高い発信力」とも言えますが、それが逆に反発につながっているようです。

また、多くの読者は代表選のさなかに浮上した蓮舫氏の二重国籍問題を巡る自身の対応を否定的に受け止めていました。

「二重国籍問題で発言が二転三転し信頼できない」(65歳、男性)

「国籍問題での発言が二転三転し信用できない。またヘラヘラしての謝罪会見にも驚いた。あいかわらず他人に厳しく自分に甘いと思った」(58歳、男性)

「あれだけ他人のウソを批判してきていながら、自分自身のウソを指摘されると見苦しい言い逃れをするような人を代表にせざる得ない時点で、より悪い印象を持ちました」(34歳、男性)

「口先だけの女性で余計にイメージが悪くなった」(71歳、女性)

さらに、幹事長に野田佳彦前首相を起用したことに対しては、「民主党衰退の張本人」(65歳、男性)、「幹事長はなんと野田さん・・・・・・。多くの議席を失った理由がわかっていないようだ」(51歳、男性)などとして、結果的に党のイメージダウンにつながったと思われるコメントも多数ありました。

加えて、「代表が変わっただけでバラバラな党というイメージは変わっていない」(57歳、男性)、「民進党は考え方がバラバラな議員の寄せ集めにすぎない。女性党首でイメージアップを狙っても、民進党としての実効性を伴う政策が打ち出せなければ意味がない」(65歳、男性)と、党内の「構造改革」の必要性を主張する意見もありました。

「対政府、対自民党ではなく、国民、日本のための国家百年の計について総論、各論とその工程表を示し、民進党を中心とした集約を図ることが喫緊の要務。同時に人材の育成も急務。意気込みの連打は聞きたくない」(80歳、男性)

民進党が取り組むべき課題は多いようです。

一方、党のイメージ刷新を期待する読者(13.3%)は「いよいよ女性の時代到来といった風を感じる。女性ならではの視点に立った仕事ぶりを期待する」(56歳、女性)と、女性活躍の視点からの期待や、「よく勉強して自民党と理論負けしない能力とより攻撃的な才能があると期待している。党首討論会に期待している」(71歳、男性)など、安倍晋三首相との国会での丁々発止の議論を期待する声がありました。

今回の調査(17~20日)にご協力いただいた読者の皆さんによる安倍内閣の支持率は75.1%と前回調査(71.4%)よりも3.7ポイント上昇しました。

22日の日本経済新聞朝刊「視点・焦点」面では、北朝鮮に関する特集を組んでいます。併せてお読みください。

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