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女子ゴルフ、褒められぬ日没後のプレー続行
ゴルフライター 月橋文美

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2016/9/23 6:30
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国内ゴルフツアーもいよいよ終盤戦にさしかかった。これからの季節、トーナメント会場でたびたび難敵となるのが日没時刻。日照時間の短い秋冬は天候の悪い日、プレー中断などのアクシデントが発生すると、全選手が18ホールを消化できず競技サスペンデッド(残りホールを翌日に順延)を余儀なくされることも。9月の北海道が会場となった今季女子メジャー第2戦では大会2日目、日没後の暗闇の中で複数組の選手がプレーを続け、ホールアウトした。

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯。今年は北海道登別市の登別CCでの開催だった。

8月以降、道内を直撃した台風と大雨の影響で、水のたまったコース内、とくにラフでは芝刈り機が駆動できなくなり、刈り高100ミリを予定していたところが150~200ミリに。8月1日に行われた大会開催発表では「優勝スコアは15アンダー以上。20アンダー近くまで行ってくれる選手が出てほしい」と語っていた、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)コースセッティング担当の岡本綾子氏も「この状況では通算アンダーパーで回れれば優勝争い。大会期間中も日程の半分は雨予報だし、5アンダーまで行く選手がいるかどうかでしょう。(予定のセッティングが実現できず)残念ですが、天候には勝てませんからね。バーディー合戦の想定から我慢大会に変わりました」と話していた。

悪条件下の第2日、通算2アンダーで単独首位に立った下川めぐみ=共同

悪条件下の第2日、通算2アンダーで単独首位に立った下川めぐみ=共同

サスペンデッドも想定してラウンドに

当然ながら、その難しいコース状況でプレー時間は遅れる傾向。大会前から出場選手、関係者の間にも「日曜までに4ラウンドできず、月曜の予備日を使うことになるのではないか」との臆測も飛び交った。初日は予想外にスムーズなプレー進行で全選手が日没前にホールアウトできたが、2日目は午前スタート組の選手が上がってきた時点で「今日は(全選手のラウンド完了は)無理」と覚悟する遅延が生じていた。午前10時55分に第1組のスタートが予定されていた午後組は、アウトスタートが35分遅れ、インスタートが15分遅れで始まった。

断続的に降り続けた雨と、そのせいでますます重く絡みついてくるラフの芝。アウトから出た最終組は午後1時半近くのティーオフ。日没予定時刻は午後5時50分だったが、悪天候に加え通常以上にかかるプレー所要時間を考え、終盤の組の選手たちは皆「何ホールかは残るよね」とサスペンデッドを想定してラウンドに挑んでいた。

案の定、日没が近づき、打球を目で追うことが難しくなった午後5時半すぎ、4組ほどがまだコース上に。5時20分からは18番グリーンサイドに準備された2台の投光器が点灯したが、いよいよプレーの中断を命ずるホーンの音が鳴るものと誰もが思った。が、辺りがほぼ真っ暗になり、クラブハウス周りでも10メートルほど先の人物の顔が判断できなくなっても、まだホーンは聞こえない。結局、そのまま残り選手のプレーは続行され、最終組はまさかの午後6時20分にホールアウトした。

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