2019年1月19日(土)

USJのハロウィーン、昼と夜で一変

2016/9/16 6:30
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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)でハロウィーンの期間限定イベントが始った。USJにとってハロウィーンは最重要シーズンで、昨年10月の入場者数は175万人と全月間で過去最高となった。昼と夜でイベントやアトラクションの趣向を全面的に切り替え、主力客の子連れと女性の二兎(にと)を追う戦略だ。

仮装パーティーの事前イベントは来場者の熱気に包まれた(8日、大阪市)

仮装パーティーの事前イベントは来場者の熱気に包まれた(8日、大阪市)

今月8日の正午に「リ・ボーン・パーティ#仮装で熱狂」と銘打った仮装パーティーの事前イベントが開かれた。

魔女やカボチャなどハロウィーンにちなんだ仮装姿に加え、「ミニオン」など人気映画キャラクターにふんした子どもたちら約1000人が集合。音楽や司会者のかけ声に合わせ踊ったり、跳びはねたりと、会場は熱気に包まれた。

だが日暮れとともにパーク内の雰囲気は一変する。

夕方以降がメーンとなる恒例イベント「ハロウィーン・ホラー・ナイト」。パーク内にゾンビが大量発生する「ストリート・ゾンビ」では電気ノコギリやなたなどの武器を手に、次々に襲ってくるゾンビから逃げ回る女性客の悲鳴が、あちこちで響き渡った。

ホラーコンテンツを統括する津野庄一郎・総合プロデューサーは「テーマパークとしてはあり得ないくらいグロテスクな演出」と話す。ゾンビたちの口からは血や緑色の液体があふれ出すなどリアリティーは十分だ。

昼間は仮装パーティーのほかに、お菓子のつかみ取りが楽しめる「トリック・オア・トリート」も実施。やりすぎをテーマに、お菓子の量を大幅増量した。

また人気のハリー・ポッターエリアでも、魔法を唱えると樽(たる)などからキャンディーがあふれ出る体験型イベントを開始。親子客の獲得に向けた取り組みを、昨年より充実させた。

一方、ホラー・ナイトのターゲットは、子連れ客とともにUSJの好調を支える若い女性のグループ客だ。

リアリティーにこだわったアトラクションやイベントを増やし、様々な恐怖体験ができるよう工夫を凝らした。津野氏は「ストレスを感じている女性たちに日常を忘れてもらい、明日の活力にしてほしい」と話す。

ゾンビなど米ホラーが主体のUSJのイベントに、今年は日本のホラーに特化した「Jホラー・エリア」も出現した。

お化け屋敷型迷路「祟 TATARI~生き人形の呪い~」では、人形供養で知られる和歌山県の淡嶋神社から借り受けた、600体以上の日本人形を使う。津野氏は「暗がりで見えない様な細部にもこだわった」と自負する。

今夏の期間限定イベントでは、マンガ誌「少年ジャンプ」と組んだイベントやAKB48グループの常駐ライブなどを展開。8月の来場者数を前年同月比15%増の163万人まで伸ばした。

好調を持続し通年で過去最高だった2015年度の1390万人超えを達成するには、最盛期のハロウィーンでの失敗は許されない。

昼間の親子連れと、夕方以降の若い女性客。2つの主力ターゲットを「両輪で狙う」(津野氏)二方面作戦でUSJは記録更新に挑む。

(大阪経済部 中村元)

[日経産業新聞 9月16日付]

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