肉食女子垂涎 ローストビーフ丼、噂の3店を徹底調査

特別なときのごちそうだったローストビーフが丼になった「ローストビーフ丼」が人気を呼んでいます。丼ものというと男性のイメージでしたが、いまお店に足を運んでいるのは女性です。そこで、行列の絶えないお店の中から特に女性に人気の3店を厳選。価格、肉のボリューム、トッピング、行列状況などを徹底調査してきました。
行列度No.1! ブームの火つけ役 [レッドロック(東京・原宿、高田馬場ほか全国に8店舗)]
ローストビーフ丼を考案した先駆者「レッドロック」。都内では、原宿と高田馬場の2店舗を展開しています。原宿店ではオープン前から既に行列ができていました。さすがローストビーフ丼の生みの親。
3~5時間、じっくりと火を入れた肉がらせん状に巻かれ、その上にかかったしょうゆベースの甘めの煮込みダレが食欲をそそります。ローストビーフは一枚一枚が大きく、圧倒的な食べごたえ! 酸味の少ないヨーグルトソースや卵と合わせるとマイルドな味わいに。ご飯にはピリ辛のタレがかかっていて、最後まで飽きずに食べられます。店内では携帯カメラのシャッター音があちこちで聞こえました。

「1日に500~600食ぐらい出ます。よくある商材を、ビジュアル・おいしさ・量感・お値段などのバランスをベストな形で表現し、誕生させたのがレッドロック命名のローストビーフ丼です」と話すのは、同店を運営する有限会社アール・アンド・ビー守破離 webマーケティング部の増田有希さん。来店客の男女比は3:7で、やはり女性が多いのだそう。テーブル席のほかにカウンター席もあるので、女性1人でも利用できます。土日のピーク時は1時間から2時間待ちは必至です。
ワインビストロでもランチ限定で提供 [Wine Bistro GOU STAND(東京・恵比寿)]
恵比寿の「Wine Bistro GOU STAND」では、ご飯の上に薄切りのローストビーフがぎっしり積まれ、温玉が載っています。こちらの特徴は、箸で切れるほどの柔らかさ! そのまま食べるとほのかな肉の甘さと風味をダイレクトに味わうことができます。しょうゆベースのシャリアピンソースと一緒に食べると止まらなくなります。ワサビマヨネーズがピリッと利いて飽きないまま食べ進んでしまいます。

メニューを考案したアトラス&カンパニー株式会社の小山裕介さんによると「一塊の内もも肉のスジを丁寧に取り除き、低温調理で火を入れたローストビーフ。あまたの試行錯誤の結果生まれたシャリアピンソース。食材から調理法までこだわり抜きました」とのこと。ピークタイムには10~15分待ちになります。女性比率は7割と、やはり女性が多数派です。
ちなみに、丼だけでなくローストビーフバーガー(850円税込み)もありました。ディナータイムは丼はありませんが、ワインとローストビーフを楽しむことができます。
丸2日かけて作るA4ランク以上の黒毛和牛ローストビーフ [ローストビーフ大野(東京・原宿、秋葉原、吉祥寺)]
原宿、秋葉原、吉祥寺の3店舗を構える「ローストビーフ大野」では定食という形でメニューを展開しています。おすすめはA4ランク以上の和牛のローストビーフ。「和牛ローストビーフ丼定食」はローストビーフ丼にテールスープ、薬味としてホースラディッシュ(山ワサビ)とクリームチーズの味噌漬けがついてきます。ローストビーフの上にはシャリアピンソースと卵黄、とろりとしたマヨネーズソース、さっぱりしたキャベツのピクルスが載っています。

しっとりしたお肉がらせん状に巻かれ、まずはソースで、次に薬味、さらにピンク岩塩のみと、いろいろなソースをつけて食べる感覚です。4枚目を食べたところでようやくご飯がお目見え。ご飯にはピリ辛ダレがかかっています。
運営元の株式会社ファイブグループ B級グルメ研究所の福田幸洋さんに話を聞きました。「今のローストビーフの味、見た目に至るまでに2年間、試作を繰り返しました。SNSでたくさんご紹介していただけているようで、とてもありがたく思っています」。肉にうまみを閉じ込めるのにじっくり丸2日かけることが味の秘訣だそう。来店客の男女比は店舗によって異なりますが、原宿店は1:9で圧倒的に女性に支持されています。週末は50人ほどの行列ができるので、平日がおすすめです。
リーズナブルで山盛りのローストビーフの丼は、思わずSNSで拡散したくなるフォトジェニックなものばかり。ぜひ味わってみたいものです。
レッドロック http://www.redrock-kobebeef.com/
Wine Bistro GOU STAND http://r.gnavi.co.jp/g622517/
ローストビーフ大野 http://roastbeef-ohno.com/
※価格は特記がない限り税抜きです。
(取材・文 GreenCreate)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連キーワード