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陸上男子リレー銅 磨いた絶妙タッチ

2016/9/13 11:15
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陸上男子400メートルリレー(切断など)で日本は、アンカーの山本篤(スズキ浜松AC)が3番手のブラジルに2秒以上遅れて44秒16でゴールした。日本記録を0秒17更新しながらも、世界ランク(4位)通りの序列に終わったかに見えた十数分後。1位の米国が失格で初のメダル獲得と聞いて、山本は「最高です。棚からぼた餅だけどメダルはメダル」と胸を張った。

男子400メートルリレーの日本は大会直前のリレー順変更が奏功した=共同

男子400メートルリレーの日本は大会直前のリレー順変更が奏功した=共同

大会直前のリレー順の変更がメダルを呼び寄せた。もともとは1走多川知希(AC・KITA)、2走佐藤圭太(トヨタ自動車)、3走芦田創(トヨタ自動車)でアンカー山本へつなぐ順番だった。だが6月のジャパンパラ大会で2走から3走へのつなぎでミスが出て失格。

「世界で戦うためには何かしないといけない」(多川)と、8月の北海道合宿から芦田を1走に回し、上肢障害で100メートルのタイムが最も速い多川を3走に据えた。

このリレーでは上肢障害の選手もいるため、バトンは使わず、手で次走の体にタッチするのがルール。多川は右手先欠損で義手をつけて走る。3走でタッチを受ける時に右手は使えず、左手を後ろに伸ばす。その分、レーンの外側から走り出すことになり、タイムロスになる。それでも、リレー専用選手として参加する多川に最も難しい3走を任せた。多川は「(銀メダルを獲得した)五輪でも3走の桐生(祥秀)くんが勝負を決めた」と意気に感じた。

大会直前の変更という大ばくちだったが、8月下旬に3日間、国立トレーニングセンターでリレーチームだけで合宿。リオに入る前の米国合宿でも何度も練習して連係をみがいた。その結果の銅メダルに2走の佐藤は「世界では悔しい思いをしてきたけど、日本記録で銅メダルがとれてうれしい」と声を弾ませた。

ランク上位のロシアがドーピング問題で出場できなかったという、幸運もあった。多川はそこも心得ていて「2020年には棚からぼた餅ではない部分も出さないといけない。一人一人の走力をあげて世界と勝負できるリレーを見せたい」と決意を示した。(摂待卓)

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