2019年2月18日(月)
スポーツ > ニュース > 記事

柔道・広瀬誠 いぶし銀 連続攻撃全て出した

2016/9/9 12:31
保存
共有
印刷
その他

決勝で一本負けして臨んだ表彰式。柔道男子60キロ級の広瀬誠(愛知県立名古屋盲学校教)は、優勝したナモゾフ(ウズベキスタン)の右手をつかんで高々と掲げ、王者をたたえた。「出せるもの全部出して実力で負けました。相手をたたえたい、強かったです」と潔かった。

男子60キロ級決勝でウズベキスタンのナモゾフを攻める広瀬=寺沢将幸撮影

男子60キロ級決勝でウズベキスタンのナモゾフを攻める広瀬=寺沢将幸撮影

決勝では開始11秒、背負い投げでいきなり技ありをとられた。だが、まだ時間はあり、「焦りはなかった」。ここから得意のともえ投げから寝技への連続技で攻め立てる。

すると、ナモゾフが続けて2つ指導を受けた。視覚障害者柔道では、お互いが組んでから試合を始める。広瀬はつり手が右の右組みに対して、ナモゾフは左の左組み。けんか四つの場合、待てがかかるたびに先に組む順番を交代する。

後から組む方が有利な組み手になるからだが、ナモゾフは先に組んでも後から手を意図的に動かしたことが指導の対象になった。世界ランク1位の相手の方が焦っているように見えたのだが、巻き込み技にいったところを返され、合わせて一本となった。

アテネで銀メダル。12年ぶりのメダルも同じ色だが、「この銀メダルはとりうる最高のメダル」と胸を張った。北京からパラリンピックの競技レベルが一気にあがったためで、「メダルは厳しい状態だったので、この銀は重みがあります」という言葉に実感がこもる。

会場には妻と3人の娘が応援にかけつけた。ロンドン後に引退も頭をよぎったが、続けたのは子どもたちに父の勇姿を見せたかったからだ。初戦となった2回戦では、ポイントを先行されながら、払い巻き込みで逆転の一本勝ち。「がんばれたのは家族がここで見ているから」。感謝の言葉を何度も連ねた。

(摂待卓)

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップスポーツトップ

スポーツニュース 一覧

 2024年と28年の夏季五輪をパリとロサンゼルスで開催するのが確実となった。両都市での開催はともに3回目と、ロンドンに並びトップに立つ。夏季、冬季を合わせて五輪を2回以上の開催(予定含む)は東京を含 …続き (1日 13:22)

 2024年と28年の夏季五輪をパリとロサンゼルスで開催するのが確実となった。両都市での開催はともに3回目と、ロンドンに並びトップに立つ。夏季、冬季を合わせて五輪を2回以上の開催(予定含む)は東京を含 …続き (1日 13:22)

 【ジュネーブ=原克彦】国際オリンピック委員会(IOC)は31日、2028年夏季五輪の開催都市をロサンゼルスに決めたと発表した。IOCは24年大会に立候補しているロサンゼルスとパリを、24年と28年に …続き (1日 9:00)

ハイライト・スポーツ

[PR]