龍角散 ゴホン!の前に生産改革

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2016/9/2 6:30
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訪日観光客による爆買いで「のど」が潤った龍角散(東京・千代田)が工場の生産改革に取り組んでいる。爆買いの熱は宝飾品では冷めており、龍角散が製造する大衆薬にも及ぶ可能性がある。「ゴホン!」となる前に生産の効率化という名の薬を飲む。

生産量を倍増させる(のど薬「龍角散ダイレクト」の生産ライン)

生産量を倍増させる(のど薬「龍角散ダイレクト」の生産ライン)

成田空港から車で20分ほど。工場が立ち並ぶ一角に龍角散の千葉工場(千葉県多古町)がある。のど薬「龍角散ダイレクト」を袋詰めしているラインでは、10人ほどの社員がせわしなく働いていた。「工場に活気が戻ってきました」。案内してくれた従業員の1人は顔をほころばせる。

中国や台湾などから日本を訪れた観光客の間で龍角散ののど薬は「神薬」の1つとして人気を集めている。龍角散の業績は急拡大している。

千葉工場でも24時間のフル稼働状態が続いている。数年前までは停止中の生産ラインが目立つほど閑散としていた。「仕事がなく、空き時間に製品サンプルを作ってました」という従業員の言葉が嘘のように聞こえる。

「25年前の工場移転時以来の大規模投資だ」。龍角散の藤井隆太社長はこう強調する。龍角散は千葉工場に15億円を投じて老朽化した生産設備を更新し、「龍角散ダイレクト」の生産量を年1500万本に倍増させる。

更新対象の1つが生産のボトルネックになっていた充填ラインだ。

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