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五輪3連覇 バスケ米男子再建へ導いた統率力
スポーツライター 杉浦大介

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2016/8/29 6:30
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リオデジャネイロ五輪の男子バスケットボールで、米国代表が8戦全勝で優勝を果たした。米代表はこれで2008年北京五輪以降3大会連続で金メダルを獲得。米プロバスケットボール、NBAの大物が敷き詰められたスター軍団は、五輪では通算25連勝している。ただ、実は06年の世界選手権まではしばらく勝てない時代も経験していた。一時、低迷期を経験した王国は現在まで続く鋼の強さをどうやって取り戻したのか。

最終的には8連勝で大会を終えたとはいえ、リオ五輪での米代表は必ずしも圧倒的な形で勝ち進んだわけではない。予選ラウンドのセルビア戦(94-91)、フランス戦(100-97)はどちらも3点差の辛勝。オーストラリア戦では98-88と10点差で勝ったが、一時はリードを奪われる場面もあった。準決勝ではスペインと接戦(82-76)を演じるなど、大会を通じて苦戦するゲームは多かった。

NBAシーズン中の疲労や故障の影響、さらにはジカ熱への懸念もあって、今回はレブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、クリス・ポール、ラッセル・ウェストブルックといった大物が相次いで不参加。12年ロンドン五輪から2大会連続で出場したのはケビン・デュラント、カーメロ・アンソニーだけ。いかにNBA選抜メンバーとはいえ、オールスターチームとはとても呼べないという声も聞こえてきた。

選手層の厚さ見せつけての勝利

「今回はより大きな挑戦になる。リオの環境の影響も受けて、(選手選考は)難しくなった。ただ、選手層を厚くするという意味で、私たちのシステムはこれまで機能してきた。今回も深みを示すことができると思う」

6月下旬、今回の代表メンバー発表の際、米代表チェアマンのジェリー・コランジェロ氏がそう語っていたのが思い出される。いわゆる「最強メンバー」ではないだけに、ある程度の苦戦は予想されていたことではあったのだ。

それでも準々決勝では強豪アルゼンチンに27点差で圧勝すると、21日に行われたセルビアとの決勝では96-66で大勝。勝負どころでは身体能力を利用し、ディフェンスからプレッシャーをかける戦術が功を奏した。攻撃面ではチーム最多の平均19.4得点をマークしたデュラント、さらにアンソニー(平均12.1得点)、カイリー・アービング(平均11.4得点)らの得点力で終盤に勝利を手繰り寄せた。

ポール・ジョージ、ジミー・バトラー、ドレイモンド・グリーン、デアンドレ・ジョーダン、カイル・ロウリー、ハリソン・バーンズという6人が代表として国際試合に初出場というフレッシュなメンバー。それでも最後は2位以下との明確な差を感じさせて優勝したことで、米代表は改めて強さを印象付けた。一部のスーパースターだけに頼るのではなく、コランジェロ氏の言葉通り、層の厚さを見せつけた上での勝利だったと言っていい。

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