2019年2月23日(土)

永田町アンプラグド 9条改正「封印」 前原氏の賭け

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2016/8/26 19:44
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「次の総選挙こそが政権交代を目指す戦いだ。国民に大きな選択肢を示したい」。元外相の前原誠司が26日に記者会見し、民進党代表選(9月2日告示―15日投開票)への立候補を正式表明した。代表代行、蓮舫が知名度などで先行するなか、前原は憲法9条改正の持論を半ば封印しながら代表選にのぞむ。勝機はあるのか。

記者会見で民進党代表選への出馬を正式表明する前原誠司氏(8月26日午後、党本部)

記者会見で民進党代表選への出馬を正式表明する前原誠司氏(8月26日午後、党本部)

「決断に至るまでに悩みに悩み抜いた。本当に私でいいのか。その思いは今でもある」。前原はそう説明した。代表選には蓮舫が出馬表明済み。「民進党として初めての代表選。刷新感、世代交代感があっていいという意見もいただいた」

■「民主党政権の戦犯だからこそ」

それでも出馬を決断した。大きな理由は民主党政権の失敗に対する猛省だ。「国民の期待とその落差への怒りはまだまだ残っている。私も戦犯の一人だ。深い反省と後悔。それをわかっている者が主導して政権を目指すべきだ」と力説した。

現代表、岡田克也の敷いた共産党との共闘路線とは一線を画す。「参院選と衆院選とは違う。基本的な政策の一致がなければ連立を組めない。はじめから政党の数合わせでいくと大局を見失う」。前原はこう指摘し、天皇制や自衛隊、日米安全保障条約、消費税への考え方の一致が協力の前提になるとの認識を示した。

他党との協力を排除しているわけではない。たとえば、生活の党代表の小沢一郎とは会合を重ね、関係修復を進めてきた。前原は2005年に民主党代表に就いた際、小沢幹事長案を拒否。「反小沢の急先鋒(せんぽう)」となった。それが民主党の政権奪取後も続く「小沢対反小沢」という身内の対立の端緒になった。

安倍政権とは「国民を破滅に導く」と対決姿勢を鮮明にした。「アベノミクスは完全に間違っている。好循環が生まれているかといえば生まれていない。将来的な金融緩和のカードを失っている。やりすぎだ」

■「生活保障へ財源論から逃げぬ」

代わりに前原が掲げたのは「尊厳ある生活保障改革」だ。すべての人たちが負担し、すべての人たちが受益者になるという「all for all」の政策をパッケージで示す考え方で、とりわけ「財源論から逃げない」と強調。行政改革はもちろん、所得税や相続税などあらゆる税制を見直して財源を生み出す、とした。

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