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勝負どころで強かった日本 重圧なんの金12個

2016/8/23 3:30
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21日に閉幕したリオデジャネイロ五輪で、日本選手団は金メダル12を含む史上最多となる41個のメダルを獲得した。入賞総数88も過去最高。日本オリンピック委員会(JOC)が掲げた目標(金メダル数14、メダル総数30)をほぼクリアする数字を残せたのは、実力者たちが期待通りのパフォーマンスを発揮したからである。遠く離れた南米の地で日本選手たちは頼もしく、勝負強かった。

柔道男子73キロ級決勝でアゼルバイジャンの選手を攻める大野=写真 玉井良幸

柔道男子73キロ級決勝でアゼルバイジャンの選手を攻める大野=写真 玉井良幸

金メダル12のうち、体操男子団体、男子個人総合の内村航平(コナミスポーツ)、柔道男子の大野将平(旭化成)、女子レスリングの伊調馨(ALSOK)と登坂絵莉(東新住建)の計5つは昨年の世界選手権を制していた。王者たちが世界から追われる立場に身を置きながら、重圧に打ち勝ったといえるだろう。

そのほかの金メダリストも競泳の萩野公介(東洋大)と金藤理絵(Jaked)は今季世界1位のタイムを持ち、バドミントン女子ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀(ともに日本ユニシス)も世界ランク1位で今大会を迎えた。柔道男子のベイカー茉秋(東海大)は第1シードだった。レスリング女子の川井梨紗子と土性沙羅(ともに至学館大)は昨年の世界選手権でそれぞれ2位と3位に入っていた。"無印"で金を射止めたのは女子柔道の田知本遙(ALSOK)くらいだろう。

女子58キロ級決勝でロシア選手(右)と対戦する伊調

女子58キロ級決勝でロシア選手(右)と対戦する伊調

日本選手団の山下泰裕副団長(全日本柔道連盟強化委員長)は総括会見でこう話した。「私が選手の頃、あるいは監督を務めたアトランタ(1996年)やシドニー(2000年)の頃は『日本選手はプレッシャーに弱い』とよく言われた。しかし、今の若い選手は世界の強豪を相手にしても屈しない。精神的にたくましく、心の持ち方もポジティブだ」

銅メダルをかけた3位決定戦でも、卓球女子団体やテニス男子の錦織圭(日清食品)、柔道の高藤直寿(パーク24)らが勝って11勝4敗と大きく勝ち越している。今大会の日本選手は勝負どころで実に強かった。

男子400メートル個人メドレーで優勝した萩野

男子400メートル個人メドレーで優勝した萩野

現在は多くの競技が世界ランクなどで五輪の出場権を争う。日ごろから世界を転戦しなければ出場切符も得られない。そのため、海外選手とも顔なじみで、何度も対戦ししている場合が多い。動画投稿サイトで過去の試合映像も簡単に見られる。アトランタ五輪で女子柔道の大本命・田村(現姓・谷)亮子が敗れたケー・スンヒ(北朝鮮)のような「まだ見ぬ強豪」はほとんど存在しない。

一部の選手を除き、五輪ほど観客の多い舞台での試合はまれとはいえ、多くの日本選手がストレスのかかる海外遠征やトップレベルの戦いを何度も積んで五輪本番を迎えた。手厚いサポートも受けながら、タフになった日本人アスリート像を表す健闘といえる。(リオデジャネイロ=山口大介)

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