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バトンパス錬磨 歴史つくった男子400リレー

日本、ジャマイカに次ぐ「銀」

かつて日本が短距離種目で銀メダルを取るなど想像できた人がどれだけいただろうか。しかもリレー大国の米国(レース後に失格)より先着して。成し遂げたことの偉大さに日本代表の土江寛裕コーチが半ば放心状態でつぶやく。「すごい。えらいことだ……」

桐生からバトンを受け走りだすアンカーのケンブリッジ(左から3人目)=共同

100メートル準決勝でリアクションタイムが0秒109と抜群の飛び出しを見せていた1走の山県が、この日もロケットスタートを見せた。「スタートが鍵だと思い、予選よりいい形でまとめられるよう意識した」

滑らかなコーナリングで2走の飯塚へつなぐ。200メートルで予選落ちしていたが、リレーでは「気持ちをしっかり入れて必死に走ろうと思った」。ここからバトンを受け継いだ3走の桐生が圧巻の走りを見せる。カーブでの遠心力を丸ごと前への推進力に変換したかのような切れ味。一時は米国のゲイらを抑えてトップに立った。100メートルで日本勢唯一の予選敗退を喫したものの「リレーは別物と考えて、これでメダルを取って帰ろうと決めていた」。

アンカーのケンブリッジにバトンが渡ったタイミングは、隣のジャマイカとほぼ同時。生ける伝説、ボルトと並走する「最高の時間」はボルトのとてつもない加速で瞬間的に終わったが、追いすがる米国とカナダをわずかに振り切り、王国ジャマイカに次ぐ堂々の2位。

ボルトが短距離3冠の偉業を達成した陰で、日本も歴史的快挙を果たした。「銀を取れて、次に目指すのは金メダル」と山県はきっぱり。威勢のいい言葉が決して絵空事に聞こえなかった。

(合六謙二)

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