2018年10月16日(火)

未来面「革新力 」

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「ヒコーキ」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートしました。今期のテーマは「革新力」。革新的なアイデアをお寄せください。経営者が選んだ優れたアイデアは新聞紙面や日経電子版で紹介します。アイデアの投稿はこちらまで。

「30年後の世界で役に立つヒコーキを教えてください」 片野坂真哉・ANAホールディングス社長 経営者編第10回(9月5日)

2016/9/5 3:30
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今年はANAが国際線に就航してからちょうど30年になります。路線網は世界41都市に広がり、旅客数も日本一となりました。2020年には東京五輪を控え、訪日客が急増する見通しです。次の30年後にもお客様に満足していただくためには、我々も新たなチャレンジが必要だと思っています。

■機内と空港、楽しんでほしい

ANAの前身は戦後誕生した日本ヘリコプター輸送という会社です。コード名の「NH」や、レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプターの絵をあしらった以前のロゴがそれを物語っています。世界の航空会社では後発企業でしたが、1999年に航空会社グループの「スターアライアンス」に加盟したことをきっかけに飛躍のチャンスをつかみました。

当時は日本人による海外渡航が増えた時期です。空港のラウンジやマイレージのポイントを共有したり、荷物を現地までスムーズに運べたりしたことで、お客様に快適な空の旅を提供できるようになったからです。

航空会社としては、飛行機という移動手段を提供することが基本ですが、機内や空港で過ごす十何時間という空間を楽しんでもらえるソフトやサービスも非常に重要だと考えています。隣同士の席が互い違いになった「スタッガード」と呼ばれる水平に倒れるシートを他社に先駆けてビジネスクラスに導入したのは、そのためです。

ICカードを使って簡単に搭乗できるようにした「スキップサービス」を導入したのも我々が最初です。インターネットを使い、座席や食事などのご要望も事前にうかがえるようにしました。

もちろん飛行機も常に最新機材を投入してきました。米ボーイング社の最新型機「787」や、欧州エアバス社の総2階建て大型機「A380」などがそうです。ビジネス需要を見込み、三菱航空機が製造する国産ジェット旅客機「MRJ」も導入する予定です。

では、未来の「ヒコーキ」とはいったいどんなものになっているでしょうか。あえてカタカナで表記したのは、ハードウエアとしての進化はもちろん、人工知能(AI)によるクルマの自動運転のように、ユーザー体験が大きく変わることが予想されるからです。

そこで皆さんにお願いですが、30年後の世界で役に立つヒコーキをぜひ提案してください。たくさんのご応募をお待ちしています。

片野坂真哉・ANAホールディングス社長の課題に対するアイデアを募集します。投稿はこちらから

■編集委員から   日本で民間航空機による定期便がスタートしたのは今から65年前。特別な乗り物だった飛行機は「空の足」として身近な存在になりました。航空会社間の競争により、航空運賃も劇的に下がりました。2020年の東京五輪を控え、需要はさらに高まる見込みです。

そうした中で空の旅を快適に送れるように航空会社にも新たなサービスが求められています。空港でのラウンジサービスや機内でのインターネット接続などはその一例といえます。また、新素材の炭素繊維を飛行機の機体に使い、軽量化するだけでなく、機内の静粛性や快適性も高めています。

では30年後の飛行機はどうなっているでしょうか。人工知能(AI)を使い、最適ルートを自在に変更したり、カーシェアリングのように小型機を共有したりする日が来るかもしれません。航空サービスのさらなる進化が期待されています。(編集委員 関口和一)

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