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前半から攻めに攻め 競泳・星が2大会連続メダル

【リオデジャネイロ=田村城】リオデジャネイロ五輪の競泳女子200メートルバタフライで星奈津美(ミズノ)が10日、銅メダルを獲得した。星は前回の2012年ロンドン五輪に続く銅メダル獲得。競泳女子選手の2大会連続のメダル獲得は、2004年アテネ五輪と08年北京五輪の200メートル背泳ぎで3位となった中村礼子以来。今大会の競泳のメダル数は5(金1、銀1、銅3)となった。

2大会連続でメダルを獲得した星=共同

準決勝を全体4位で通過した星は6レーンでレースを迎えた。164センチ、56キロの体を目いっぱい使って前に進む。後半の追い込みを武器とする25歳のスイマーがスタートから果敢に攻めた。50メートルは28秒78で泳ぎ、100メートルは1分0秒79の3位で折り返した。4年前に出した自身の日本記録とほぼ同じペースだ。4レーンのグローブス(オーストラリア)、5レーンのベルモンテガルシア(スペイン)を小差で追いかける絶好の位置につけた。

「しっかり自分の力出し切る」ことに専念

150メートルもこの2人に続いて3位でターン。トップにいたベルモンテガルシアとはわずか0秒74差、金メダルも狙える展開だ。昨年、故障で世界選手権を欠場していた優勝候補の筆頭、ベルモンテガルシアを星が必死においかける。「積極的に悔いのないように力を出し切ろうと思っていた」。最後の力を振り絞ってラストスパートをかけ、差をつめる。3人に絞られた終盤の金メダル争いを制したのはベルモンテガルシアだった。優勝タイムは2分4秒85。ひとかき分くらいの差で敗れた星は0秒35差の2分5秒20で3位。2大会連続の銅メダルだ。グローブスが2分4秒88で2位だった。

力を出しきり、「悔いはない」と星=共同

予選、決勝と思うような泳ぎができず、不安はあったという。「重たい感じがある」とも話していた。経験豊富で気持ちの強いスイマーは、そこから気持ちを奮い立たせた。「自分がやるべきことは、しっかり自分の力を出し切ること」と頭を整理し、レースに集中したという。200メートルバタフライは競泳で最も過酷な競技の一つ。前半から攻めるのは怖さもあるはずだが、勇気あふれる泳ぎで、攻めに攻めたことがメダル獲得につながった。

泳ぎきった後、星は「最後は腕もかけなくなる、足もけれなくなる、というところまで(力を)出し切れた。悔いはないです」と語った。惜しくも金メダルや銀メダルには届かなかったが、自分の力を出し切った満足感があるから、表情は晴れやかだ。4年前のロンドン五輪では銅メダル、昨年の世界選手権では金メダルと実績を重ねた分、つらさもあったという。「背負っているものがあるというか、プレッシャーはあった。4年前とはメダルの重みが違う」と喜びに浸った。

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