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白井ら東京世代、躍動 復活 体操ニッポン(上)

2016/8/10 7:03
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体操日本男子がアテネ五輪以来の団体金メダルを獲得した。昨年の世界選手権も制しており、世界大会を続けて勝つのは1960年ローマ五輪から76年モントリオール五輪、そして78年世界選手権まで10連覇した黄金期以来だ。体操ニッポンはいかにして復活したのか。

金メダルを獲得し喜ぶ(左から)山室、田中、内村、加藤、白井=写真 柏原敬樹

金メダルを獲得し喜ぶ(左から)山室、田中、内村、加藤、白井=写真 柏原敬樹

鮮やかな逆転勝利を遂げた8日の決勝。その戦いぶりに日本の強さを見て取ることができる。

スタートのあん馬こそ内村航平がチームトップの得点をたたき出したが、残りの5種目はいずれも他の選手がトップスコアラーになった(鉄棒は内村もトップタイ)。中でも高得点をたたき出したのが床運動で16点を超え、跳馬でも全選手トップの点を出した白井健三と、平行棒で16点に迫った田中佑典だ。内村に次ぐ5種目に出場した加藤凌平も4種目で15点台に乗せている。

内村がエースとなった2008年北京五輪以降、日本男子は良くも悪くも「内村頼み」を脱却できなかった。力量、メンタル両面で内村についていける者がいない状況はエースを焦らせた。「他のメンバーと温度差を感じていた」と振り返るロンドン五輪はオーバーワークを招き、力を発揮できずに終わっている。

リオまでの4年間、ある男の登場がチームを変えた。「健三が出てきて変わった。影響力はすごい」と内村は言う。床運動でたたき出す圧倒的な高得点。たとえ1種目であれ、内村が白旗を上げるほどの実力者が現れたことはチームに刺激を与えた。今回は代表入りを逃したが、白井と同学年で昨年の37年ぶり世界選手権優勝に貢献した萱和磨も同じである。2人は「東京五輪では自分たちが中心に」と早くも意欲を見せる。

ロンドン五輪で「2位も4位も一緒」と吐き捨てた内村の言葉に心底驚いたという田中。「自分は銀メダルでもうれしかった。でも、今は団体金以外いらないと思えるようになった」と話す。加藤も14年世界選手権で中国に0.1点差で負ける悔しさを味わい、「航平さんはいつもこういう気持ちなのか」と団体戦に臨む気持ちが変わったという。2人は決勝の平行棒、鉄棒で高得点をたたき出し、大黒柱を両脇から支えた。

第一人者らしく、体操界全体を考えた発言が増えている内村も「僕が東京五輪まで個人総合でトップにいたら、それこそ日本体操界の未来はない」と語る。本気で内村からトップの座を奪おうとする者が出てくることが、東京五輪での連覇への一番の強化策になる。

(山口大介)

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