解説者の目(清水秀彦)

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サッカー日本、スウェーデン戦の鍵握る浅野と大島

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2016/8/9 6:30
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コロンビア戦の日本はシステムをやり慣れた4-4―2に戻し、全体をコンパクトにして前からのプレッシングの意識を強めた。特に立ち上がりは厳しくいけと伝えていたのだと思う。その策は奏功し、個々の役割もはっきりした。

前半、あれだけいい流れだったので、欲をいえば、点を取っておきたかった。そうすれば後半、かなり楽に戦えたはずだ。

守備から立て直す意図、明確に

ボランチの井手口(右)起用で守備から立て直すという意図がはっきりした=共同

ボランチの井手口(右)起用で守備から立て直すという意図がはっきりした=共同

先発の入れ替えも有効だった。遠藤とコンビを組ませたボランチの井手口は前から相手を追って、球の出どころをつぶせる選手。この起用で、まず守備から立て直すという意図がはっきりした。

興梠とともに2トップに据えた浅野はスピードを生かして再三、縦に走って全体を前に引っ張った。浅野にボールが収まらなくても、その間に後ろが押し上げることができたので、はね返りを拾えた。浅野の先発起用で好循環が生まれた。

コロンビアは4-3―1-2のようなシステムでスタートしたが、中盤で日本につぶされていたので、後半は日本に合わせて4-4―2(ダブルボランチ)に変えた。日本が前に出た瞬間、裏を突くカウンターは巧妙。中盤のプレスをかいくぐってからのつなぎはスムーズで、2点を畳みかけた。

日本は先に点を失い動揺したのだと思う。初戦を落としているので何としても勝ちにいく必要がある。そこで、また先制された。早く取り返したいという気持ちを相手に見透かされ、2点目を失った。

しかし、あの劣勢から追いついたのは見事だった。コロンビアの消耗が激しかったこともあるが、ボランチに大島、サイドに南野を入れた交代策が効果的だった。おそらくゲーム展開に関係なく、相手に疲れが出始める勝負どころで2人を入れるプランだったのだろう。

大島は冷静に試合を読み、3列目から攻撃に絡んでいける選手。自分でボールを引き出すタイプではなく、劣勢の時は埋没しがちだが、前向きでプレーする状態なら力を発揮する。

南野も同様で、前向き、あるいは半身でボールを受けるとパスあり、シュートありで多彩なことができる。ドリブルしながら人をうまく使えるし、人をダミーにして自分でフィニッシュに持ち込める。2人とも相手のマークが甘くなったときの切り札になる。

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