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IOCのロシア選手参加容認、「反対」7割
第282回解説 編集委員 木村恭子

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2016/8/4 3:30
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南米で初開催となるリオデジャネイロ五輪が5日からブラジルで開かれます。国家ぐるみのドーピング問題が指摘されたロシアは、条件付きでの出場が認められましたが、選手団は当初予定の387人から大幅に減る見通しです。

ロシアのドーピングを極めて悪質だと判断した世界反ドーピング機関(WADA)は、ロシア選手のリオ五輪への出場禁止を勧告しましたが、国際オリンピック委員会(IOC)はこれを覆し、条件付きとはいえ参加の道を開きました。

IOCは、(1)過去にドーピング違反をしていないこと(2)ロシア以外の信頼できる検査機関で潔白を証明すること(3)各国際競技連盟が出場資格を認めること――などの条件を満たした選手のみの出場を認めました。

いわば、IOCはロシア選手のリオ五輪への参加の可否の判断を各国際競技連盟に委ねた形です。このIOCの決定の是非を電子版の読者にお聞きしたところ、「反対」との回答が71.9%を占めました。

寄せていただいたコメントから、ドーピングを根絶していくためには、今回の決定ではもの足りないと感じ、IOCのドーピング対策の真剣度をいぶかる読者が多いことが浮き彫りになりました。

「ロシアのようなドーピング常習国を一度、厳罰に処さないと根絶は難しい」(62歳、男性)

「ドーピングは断固阻止しなければならない。国家ぐるみでやっていたことが分かったのであれば個人だけの問題ではない」(47歳、男性)

この「個人」という観点からは逆に、IOCの決定に「賛成」と答えた読者(28.1%)の中には、アスリート個人の権利を尊重した裁定として肯定的な見方もありました。

「ドーピングと無関係の者まで排除するのは行き過ぎであり、WADAの勧告は政治色が強過ぎる」(58歳、男性)

さらには、五輪があくまで個人参加が原則である点を重視している読者も。

「個人の運動能力を国家が利用することが常態化している五輪は芳しくない。個人の才能や人権が十分守られた上でこそ、気持ちよく競技が繰り広げられるし、純粋に応援をすることもできる」(56歳、女性)

ドーピング問題の対象となったのがロシアというスポーツ大国だったことが、IOCがロシアを完全に排除できない要因だったとの解釈もありました。

「五輪で記録が出るのを期待したい主催者のIOCです。IOCが商業主義に染まっていると非難するのは簡単ですが、運営には多額の費用がかかりますので強い国は排除できないでしょう」(59歳、男性)

ドーピングを巡っては、過去にもトップレベルの選手によるスキャンダルが繰り返されてきました。

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