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黄金世代の名にかけて バスケ女子、メダルに挑む

バスケットボールの女子日本代表が3大会ぶりにリオデジャネイロ五輪に出場する。「史上最強」と呼ばれる今回のチームでも世界での序列は高くない。日本の独自性を濃厚に打ち出して、史上初のメダルをつかめるか。

吉田は「最強で最高のチーム」と胸を張る(先月、セネガルとの強化試合)=共同

「最強で最高のチームだと思っている」と胸を張る吉田亜沙美主将。黄金世代と呼べる俊英が脂の乗った20歳代後半で五輪の季節を迎えた。

Wリーグ8連覇中のJX-ENの支柱、ガード吉田に、センター間宮佑圭。学生時代に空手の全国大会を制したほどの運動能力を持つスコアラー、高田真希(デンソー)。24歳の本川紗奈生(シャンソン化粧品)といった新鋭もいる。

ただ、今回も高さでは他国に劣る。内海知秀ヘッドコーチは「ドライブインで崩したり、インサイドがあると見せて外から決めるのが日本の形」。運動量を生かした守備で粘り、速攻やドリブルなどのスピードと、3点シュートでスコアを重ねる算段だ。

外からの「飛び道具」の方は栗原三佳(トヨタ自動車)らの手だれがいる。ただ、国際試合では好不調の波が大きい。目標の成功率40%に到達できるか。

「速さ」は徐々に板についてきた。7月のセネガルとの強化試合3連戦。間宮らのセンター陣は高さだけでなく、ドライブなど脚を使った多彩な形で攻めた。国内仕様から五輪用への転換に、「感覚的にいい感じ」と間宮は自信を深める。

もっともセネガルとの試合では、相手の長い手足にパスが引っかかり、逆襲を浴びることも多かった。現メンバーがアジア勢以外の国と真剣勝負した機会は数えるほどだ。

場数の差を補えるのは、昨年から米プロリーグWNBAに挑戦する渡嘉敷来夢(JX-ENEOS)の存在だろう。今季は1試合平均10分前後の出場にとどまるが、本場の戦いで「当たり負けしない体をつくりたい」という目標に接近しているはず。7月半ばに代表に合流。貴重な経験をチームに還元できるか。

五輪は6カ国ずつ2組に分かれて1次リーグを行い、各組上位4カ国が決勝トーナメントに進む。日本の入るA組は4位になると準々決勝でB組首位と当たる。世界最強米国との対戦が濃厚だ。メダルに近づくには1次リーグで3勝を挙げ、3位以内に入ることが望ましい。

A組は世界ランク2位のオーストラリアが抜けている。残る4カ国も16位の日本より格上だが、大きな差があるわけではない。実際、4位のフランスとは5月に敵地で対戦し、相手が万全でなかったとはいえ、70-67で破っている。まず6日のベラルーシ(10位)との初戦に勝って、波に乗りたいところ。

9月には男子の新プロリーグ「Bリーグ」も始まる。バスケットが近年になく視線を集める中で迎えるスポーツの祭典。「バスケをメジャースポーツにするには、まずメダルを取ることが大事」と吉田主将は話す。「最強世代」の名に恥じぬ、見る人の心に訴え掛ける戦いをしたい。(谷口誠)

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